えーびっくり(棒読み)。

 

改革を叫び、異見する相手には罵声を浴びせ、なにかにつけて自分のインテリジェンスをひけらかし、まわりに野心を隠しきれない賊みたいな人たちの影がちらつくこの人はてっきり…大賢良師・張角なんじゃないかと思えましたわ。

 

なにか曹操って独裁的な大改革者みたいに誤解されがちだけど、あれだけ優秀な臣下を集められたわけだし、その臣下が自分の命に従わなくとも結果的にそれが良かったとなれば斬るどころか賛辞を惜しまぬ人だったんですよね。彼は名目上天子を担いだだけとはいえ漢王朝への忠義を後ろ盾に生涯を通していわば「官軍統率の象徴」であり続けた人だし、その点でも彼は人に気づかれぬまま事を進め成して自分を利してしまうような極めて緻密な計画を立てることができる大戦略家であり、また正攻法の人だったんですよ。

 

平時に市議会一つまとめられなかった能吏ならざる人が乱世の奸雄になろうとか何の冗談か私には理解しかねます。

 

ちなみに私が三国志(正史)で好きなのは孫呉では甘寧興覇なんかは一番好きですが、曹魏の臣下であれば満寵伯寧あたりが好きかな。でもこの人が曹操の立場にあれば満寵のような優秀で手堅く必要とあれば命令を無視して独断するような人物を正しく評価できず、息の続く限り罵倒して追い出して最後には敵に回すでしょうね。