驚いた。

これがこの人の民主主義に対する理解の度合いなのか。

 

自己責任論者について「強烈な自閉症的傾向を持つ他責論者」であると書いたことがあるけれど、まさにそういう印象以外無い。

 

およそ自己責任論者には、研究室引きこもりの青瓢箪研究者とか、終生窓際社員とか、自分をエンジニアだと信じ込んでいる在宅ワークの入力作業員とか、そんな連中が多いわけだけれど、吠えても回し蹴りをくらわずにすむ環境で育ったばかりに吠え癖が抜けきれずに社会から疎外されてきた者というのは、人の中に在ってなお責任という言葉の意味すら正しく理解することがない。

 

目下政治的野心を捨てきれず熱心にサロン活動をしている有名なネット商売人の幾人かは、このきわめて強権的で独裁志向の強い人物を都知事にすることで既得権益を切り崩して東京都を私物化出来るかのように夢見て支持後援しているのかも知れないが、今のうちはっきり言っておく。そういった商売人たちは安芸市民がそうであったように盛大に梯子を外される。自分のこと以外何も見えていない視野の狭い人物に付き従うというのはそういうことだ。

 

市長とはいえ地方自治体の首長をしたほどの人が、現状の日本を鑑みて東京から日本を変えられると本気で思っている(しかも中身は何も無い)時点でもはや政治的センスはゼロだと私には思える。天下を睥睨して呑むほどの人物を東京都知事程度の地位に望む気もしないが、都知事選の顔ぶれを見るになんとも残念な景色だなという印象は否めない。