江戸時代を元に簡単な替え歌を考えてみましょう。
<回答>
「武士ならばどれほどよかったでしょう?」

 

江戸時代の日本の人口の八割強は武士階級ではなかったし、そこから爆発的に今の人口まで増えたわけだから今でもなにか勘違いしている人たちがいるけれど、江戸時代の侍なんて大藩の役付でもない限り、生涯固定給で家庭菜園と内職で生活してたのが実情ですよ?武士の身分ではあっても下級武士・軽輩とされた足軽なんぞはもっと貧しい暮らしをしていたわけですし。

 

明治の開拓事業は、そういった「貧困層」の救済に積極的で、北海道あたりの開拓農家や、わが福島の郡山の開拓農家などには下級武士の子孫たちがいっぱいいますが、そういう人たちに限って…うちは武士の家系だ!という自慢話を好んでするものだったりします。

 

実態は「貧しき人々の群れ」だったんですがね。

 

 

 

 

今日本でもスポーツ界やマンガなどで用いられているサムライなんとかみたいなものは、外人さんによる侍のイメージが多分に混じり込んでいて、本当の武士の姿とはかけ離れていると思っています。私ならそういうものをナンチャッテサムライファンタジーとでも名付けたいですね。

 

なんでそんなことを知っているかといえば、江戸時代にはそういう武士を含む「貧しき人々」が食うに困って悪さをしたりしないよう土地を貸したり低利で金を貸したりしていた大農が没落以前のうちの実家だったから。

 

世のため人のためと思ってそういうことをしていても、いざ敗戦で世の中がひっくり返って富と財が「改革」という名の下に敵軍によって力ずくで分配されるような時代になれば、あそこは金貸しして貧乏人を食い物にしていたなどと言われたのが現実だし、そういうふうに考えるが世の人の常というものなのかも知れませんわ。