福岡県警によると、地蔵は被害者の敷地内にあり、盗まれたのは約100円相当の菓子。報道によると菓子はポップコーンで、逮捕された男性は取り調べに「お腹が減っていて、お供え物を食べていた」と話した。また、この地蔵では過去にも供え物が盗まれる被害が相次いでいた。今回の事案では、被害届を提出されていたという。

 

  続けて本間弁護士は、地蔵について「地獄・餓鬼・修羅など六道をめぐりながら、人々の苦難を身代わりとなって受けて人々を救う菩薩であるとされています」と説明する。
「困窮した方が地蔵のお供え物を食べるということは、ある意味、地蔵の本心に適うかもしれません」
とみる。しかし、供え物が頻繁に食べられることには大きな懸念点があるという。
「地蔵の管理者に防犯上の不安を抱かせてしまうことになりますし、地蔵の周辺の住民からも、地蔵の管理者にクレーム等が寄せられるかもしれません」
   こうしたことから、地蔵の管理者が警察へ相談するのは「やむを得ない事」だとした。
   その上で、「現代では、生活保護等の社会福祉制度が整っています」とし、「社会福祉制度は、人々の苦難を受け止める現代の地蔵と言えるのではないかと思います」と提言。

 

この国はいい国じゃないか、なんで文句ばっかり言うんだ、と言いつつ、70過ぎたら死ねだとか、自己責任だとか、刹那的、利己的なことばかりほざくのが今の世の民草。

 

国家がその運営に理想を掲げなくてどうするんだよと思うし、その理想をたとえ実現できなくとも実現しようと努力してきたのが人間の歴史というものだと思う。

 

それゆえ、まるで国の側に立っているがごときことを偉そうにほざきつつ、この国の「福祉の漏れ」に気づかぬどころか目を背けて語ろうともしない人々というのは、本気で頭悪いんだなと思うし、頭悪いからおのれの頭悪さに気づきもしないんだろうし、先祖代々神代の昔から今の今まで施しの意味を知る立場にあったことがなく、歴史や国造りの現場にも立ち会ったことのない人々なんだろうな、血なんだろうな、と思わずにいられないし、そんな連中にこの国を好きにされてたまるか、とも思う。

 

 

 

写真は福島県郡山市・高柴デコ屋敷にあるお地蔵さん。お地蔵さんといえば柔和な表情のものが多いけれど、このお地蔵さんは妙に凛々しくて、救い漏れが無いよう自ら六道を巡るというこの菩薩の、ある種の覚悟のようなものが感じられて、つい撮ってしまった。