「いやいや、あなた、僕の話を聞いてました? ずんだ餅は政宗が作ったものじゃない、って説明しましたよね? なんで、その僕が『お願い』されなきゃいけないんですか?」
 と、返したところ、向こうからは、世にも恐ろしい答えが返ってきた。
「ですから、とりあえずVTRで『ずんだ餅は伊達政宗が作った』とだけ先生にコメントしてもらえないでしょうか? 放送時には必ず画面内に『※諸説あります』とテロップをつけますから」
 言葉を失うとは、このことだ。
「え。ちょっと、待って。なにそれ。あなた、学者にわざと間違ったことをしゃべらせて、『※諸説あります』でごまかそうとしてるわけ? 今まで、そうやって番組作ってきたんですか? そんなことが通ると思ってるの?」
 と問い詰めたところ、向こうは「ですよね~」と言って、一方的に電話を切ってしまった。その後、この番組内で「伊達政宗とずんだ餅」の話題が採り上げられたのかどうか、定かではない。

 

一東北人として、東北での常識をもとに答えるなら、「ずんだ」ってのは山形のものじゃないの?というか、福島の会津と山形の米沢を結ぶ旧米沢街道あたりのものじゃないの?仙台のずんだなんて話を聞くようになったのって割と最近なんじゃないの?

 

 

せいぜい幕末でしょ?

 

ま、系図も遺物もないのに勝手に雑賀衆の子孫名乗ってたりするのが仙台周辺にいたりするのを見ると相変わらず歴史改竄が好きな土地柄だよなぁとしか思えない。

 

 

笹かまと牛タンでも食うとけー 凸(¯Д¯;)  

↑ 筋金入りの伊達政宗(くそチビ)&仙台嫌い

 

ただ、僕がもっと問題だと思うのは、そうした番組づくりに率先して協力してしまう「識者」が少なからずいる、ということだ。むかしは学者がテレビに出るなんて軽蔑の対象となったものだが、近年ではテレビに出る学者は「発信力がある」などと言われて、大学の内外で持ち上げられる傾向にある。大学によっては、「社会貢献」「大学の広報活動」として、教員のテレビ出演を奨励しているところもある。おかげで自分の専門外にもかかわらず、テレビから声がかかるとホイホイ出てしまう軽薄な学者がいるのも事実なのだ。制作会社から求められるままにいい加減な情報を発信してしまうのも、そういう手合いだろう。
 

いつもの変わらぬ景色だな。としか思わない。

 

 

なお、あまり関係ない話ですが、知り合いの、今や古希に近い女性の学者先生は、まだ若かったころに一度マスコミの取材を受けてマジメに対応したところ、「人妻美人学者」という書かれ方をして、「読んでザワっと来た。こんなエロ本みたいなふざけた呼び方する連中なんぞ相手にしてられるか!」とたいそう頭に血が上ってそれ以来取材拒否していると語っておられましたわ。