【甲斐】そうですね。それから、私がドイツ語を勉強していたときにはドイツ語を話せる友人がいなかったので、一番よくやっていたのが独り言です。

【船橋】独り言! 私も英語でよく独り言学習をしています。

 

そういえば独り言は私もよく言うな。

What a fuck (´・ω・`) とか ← いきなり何いってんだこのオッサンと思った人はいい人

 

 

日本語のうまいタレントさんというのが一時期ずいぶんTVに出ていた気がするけれど、彼らの日本語の使い方がおかしいからといって誰もパカにしたりはしなかった。

 

日本人は日本人同士でも、やれ「ら抜き」がどうの、「さ入れ」がどうのとかしましい。かと思えばネットで自分と違う主張の人を見れば「日本語の読めないやつ」と言ってあざけり笑うのが今の流行りだったりもする。

 

だからそういう人たちというのは英語を話すにもはじめから流暢でなければ外国人に笑われるんじゃないかと考えていたりするのではないかと思ってしまう。

 

で、必死こいて勉強した挙げ句、いざ英語圏の人の前でそのガッチガチに固まった文語体のような英語を披露して、なんだろうコイツはと思われて眉をひそめられていることに気づきもしなかったりする。なんとも物哀しい話だ。

 

私は、英語、ロシア語、スペイン語、中国語を読み書きして話せるが、一番大事だと思うのはやはり、その言葉をネイティブとする生身の人間と語り合うことだと思う。

 

言い間違えてもいいじゃないか。 てへぺろ☆(・ω<) で済む。

あるいは笑って誤魔化せばいい。

 

ハッハッハ ヾ(≧▽≦)ノ 大洗海岸っ

 

(ゲーム「NieR:Automata」の一コマ)

 

世界を股にかける華僑の言語習得能力には目を見張るものがあるが、彼らは必要な部分は学ぶが、その後はほぼ実践で言語を習得してゆく。

 

まずきっちり文法構造から例文まで暗記して万全の体制で会話に臨む日本人とは違うのだ。そういう学び方というのは緒方洪庵の適塾以来の言語習得法の流れではあるのだろうけれど、海外の文献に目を通しまた外語で論文を記す識者になるでもなく、いち生活者であろうとするだけならばそんな語学の学び方はきわめて非効率であると言わざるを得ない。