長谷川議員の言動をめぐっては、3月吉幾三さんが自身のYouTubeで、飛行機内での態度が非常に横柄だったと告発。これに対し、長谷川議員は、「私は声がでかい方ですし、名古屋弁だから『だめでしょ』とビシッと言ったらどう取られるかっていうのはあると思う」などと答えていた。

 

だめでしょ = あかんだがね (´・ω・`)  ← 合ってるかな?

 

名古屋弁には基本的に敬語や丁寧語というものがない、というのは割とよく耳にしますね。

 

敬語に乏しい?方言というのは幾つかあって、大阪南部の河内弁なんかもそうだし、私の故郷である福島は磐城平のいわき弁なんかも考えてみれば敬語が乏しい気がします。

 

たとえば私の故郷のいわき弁では質問する際、「──なのですか?」というのを相手が誰であろうと「──なのげ?」としか言わない。微妙なイントネーションだけでその物言いが苛烈で威圧的な口調なのか、親しい間柄のくだけた感じの口調なのか、敬意を持った丁寧な口調なのかを言い分け聞き分けしています。

 

そう言えば、西の河内弁、東のいわき弁というのは日本を代表する汚い言葉だと2チャンネルで指摘されたことがありましたね。ネイティブスピーカーにとってはそんな自覚はないのだけれど、語彙の豊富な方言を持つ地域の人から見れば、ずいぶん乱暴な言葉だなと思われるのかも知れません。

 

実際私の今住んでいる阿武隈高地でも同じ福島でありながら、いわき弁は何となく荒っぽくておっかないと思われているらしいです。

 

考えてみると、こういった敬語が貧しい?方言を持つ地域というのは昔から「民(みん)」の力が強い土地柄なんですよね。福島では明治に入って自由民権運動などが盛んに行われていたけれど、もともと民力の強かった磐城平ではまったくその影響を受けなかった。

 

ふしぎなことに民権運動の中心であった三春などでは代議士を「議員さま」などと呼んで代議士もふんぞり返っていたりしますが、民権運動など鼻で笑っていた磐城平では代議士はただの代議士であって「さま」をつける人なんて誰もいません。

 

私の親友であるネイティブ河内弁スピーカーなんぞを見てても、また自分自身についても思うのですが、そういう敬語に乏しい?方言の土地で育った人というのは、力ずくで首っ玉を押さえつけられることが何より嫌いで、独立心が強く、自由を愛する傾向が強いような気もします。、