そのためにも天然だしでとった味噌汁をぜひとも食卓に出してほしいのです。

 

この一行に、このところの「味の素騒ぎ」から違和感をおぼえた人も多いかも知れませんが、あゝこの人まだこういうこと言ってるんだ。と思った人は事情通です。

 

 

「この著者によって目から鱗が取れた人は、化学の専門家ではない人たちばかりである。何故かと言えば、講演を聴いて目を開かれた方々は皆『自分たちが食べている豚骨スープが、実は有機合成された化学物質の固まりだと認識して食品の見方が変わった』と言っておられるからである。化学の世界で天然物を抽出して『これは有機化学的に合成しました』と言えばいわゆるデータの捏造であり、一般社会でこのような行為のことを『だます』という」

 

「『白い粉』という麻薬のような表現を用いていることからも明らかなように、この本を読んだ人は最終的には『食品添加物は可能な限りなく排除しなければいけない』と確信をする。確信に至るまでの経過において、読者はこの著者は今までの『買ってはいけない』のような世の中の人に恐怖を煽り立てているわけではなく食文化を語っていると感じて共鳴しているだけに、この確信には精神的な基盤が大きく関与している」

 

 

一見アカデミックに見えても実は全然そうではないものが世の中にはたくさんあります。そしてそういうものというのは押しが強く派手なのがふつうです。ゆめゆめご油断なく。