また参政党かよ (;´Д`)

 

 

 

 

これ、私が農学の研究室にいた頃に教授の手伝いで熊本に視察に行ったときにはすでに「防除難種害虫」と見なされていたんですよね。

 

これがこの国に導入されたのが1980年のことだから、10年満たずに爆発的に殖えて手に負えなくなった歴史があるものなんですよ。

 

そもそもが南米原産のものだし、台湾でも除草目的で水田農業に活かした話などありません。それどころかアジア全域で最も憂慮すべき外来生物とみなされているものです。

 

それを、こともあろうに「昔から受け継がれていた生物農法」みたいに言ってしまえる人がいるというのが私には理解できませんわ。

 

 

福島には「こいこい農法」と言って水田に鯉を放つ伝統的な農法(その鯉は食べます)があり、有名なところではアイガモ農法(あの鴨も食用です)というのもありますが、そういう稲そのものを食害しないものと違って、このジャンボタニシは稲を食害するという点でまったく無意味なものであって、だからこそどの歴史でもどの国のどの地域でもそんなものを田んぼに放り込んでやる稲作はやらなかったんですよね。

 

私も農業者のはしくれだから言わせてもらいます。EM菌やバクチャー騒動のときもそうでしたが、おかしな思想を持つ人たちが誤った知識(彼らはいつだって「科学」より「波動」を重んじます)を元に嬉々として農業や環境問題に参入してくる事態というのは、私に言わせれば…

 

 

としか言いようがないですよ。もっと烈しい言い方をするなら …どっかの離島を買い取ってアンタらだけの楽園でも作りやがれよ。と思いますわ。

 

<追記>

 

どうやら参政党ではこのジャンボタニシ農法を支持しないとの声明を出しているようです。

 

では何が元ネタになっていたのかと思えば …日本保守党から出てきた話だったようです。あーあ。参政党もそうだけど、宗教の香りがする日本の極右政党ってどいつもこいつも、日本のためになること何か一つでも思いつけんの?