#光る君へ 第9回。捕えられた直秀の処遇をうまく取り計らったつもりの道長が招いてしまった最悪の結末。「帝を玉座より引き降ろし奉る」という兼家のパワーワードと帝を出家させるという安倍晴明の恐ろしい策に驚愕。狂った世に疑問を抱くまひろ、彼女が女であるはがゆさに震えた3月3日の今日でした… pic.twitter.com/8cEwtadqSH
— KEI-CO (@keico) March 3, 2024
安倍晴明の腹黒い感じが素敵すぎっ(≧∇≦)♪
期待通り ( ´∀`)b グッ!
ドラマとは関係ありませんが、
私は都市伝説のような、安倍晴明関東出身説について自分なりに現地で調べたりもした上でその信憑性についてかなり確信を持っています。あまりにも腑に落ちすぎる。
そもそも安倍晴明の用いていた家紋は九曜紋で、これは平将門と同じです。
平将門と直接の親子関係でなかったとしても縁者であった可能性は強いと思いますね。
オカルトマニアが大好きな五芒星を家紋として使うようになったのは後の代になってから。
この五芒星というのも陰陽道の五行相剋思想を具象化したもので、いわば原子力分野でよく使われる放射線を具象化した「放射能標識」と同じものですよ。これ自体に護符のような神秘的な力があるわけじゃない。要するに自分たちの生業を示すだけの看板です。
今よりも速い速度で温暖化が進行し、地方が天災や飢饉や疫病にあえいでいたあの時代、中央では錦をまとい権謀術策と色恋沙汰に興じていた連中がいたわけで、そんな状況で民のために反旗を翻したのが平将門。
はじめは喝采を以て迎えられた将門の反乱も、朝廷の号令一下、貴族も武士も寺も神社も金と地位と名誉に目がくらんで、平将門を裏切り攻め、調伏し、槍玉に挙げた。そしてもはや力及ばずと主力である農民兵を帰郷させ、わずかな手勢とともに最後まで抗って、すべての責を一人背負って孤独に果てたのが平将門。
もしその子だか縁者であったかの安倍晴明がこの世界に復讐するつもりなら、ましてや天才的な頭脳の持ち主であれば、武装蜂起などということはせず、素性を隠して都に上り、そこで着々と地位を得て、…内側から腐らせにかかると思いますね(少なくとも私ならそうする)。
宇治拾遺物語や今昔物語や大鏡などに見られる、不思議な術と力を使う安倍晴明像は百年も経ってからの創作物のものなので、それをもとに語ることはできるわけもないですが、そういった物語を見るに、安倍晴明というのは貴族に対しても僧侶に対しても物怖じせずにものを言う豪胆さ、というよりは冷酷さがあって、それも晴明が将門の子だったとすれば、自分の父を殺したり、呪ったりした連中を相手に親しげにできるわけもなかろうと思ってしまいます。
そんなふうに(古典文学の中では)きわめて高い異能を持ちながらも高位の貴族や高僧に対して徹頭徹尾、塩対応であった安倍晴明ですが、疫病が流行って自分のことしか考えない貴族たちが門を閉ざしていた時期に、わざわざ都の庶民のために閼伽棚を築いて祭文(陰陽道の祭神は泰山府君を中心とした中国の神々であって「祝詞」は唱えません)を読んで祈祷してみせています。この反骨心、庶民への慈愛、平将門の子であったとすればやっぱり遺伝なのかなと思わずにいられません。