余計なお世話だと思うこと

 

もののみごとに当たりゃしない自称エコノミスト界隈の未来予測。

 

そんなどうしようもないものをひからかして日ごろ見下している「無知な世間」を誘導しようという見え見えな心根の卑しさにも反吐が出る。

 

今の状況を予見していたのは、経済学の分野では日本ではなぜかマイナー扱いされる分野である農業経済学の東大・鈴木宣弘さんだけという惨憺たる現実。その鈴木氏についてもトンデモだと批判する話があるが、なんのことはない。数字を出すべきところを「じゃぶじゃぶ」とかいう言い回しをしていることを、科学者なら数字を出してみろと言っているようなものばかりで反論にもなっていない。そんな数字は鈴木氏の論文はもちろん自分でデータを集めることは難しいこっちゃないし、そんなところからいちいち説明していたのでは埒(らち)が明かない。

 

 

でも、数字出せ、エビデンス出せ、という議論を中断させる以外の効果をもたない「頭の悪い」議論の仕方を論破として流行らせたやつがいるせいで、そういうことをするのが「頭がいい」と思われる世の中になっちまったんだなと思わんでもない。今のSNSのインテリ気取りの連中なんてみんなそんな感じだし。

 

(本当の議論というのは互いにその議論をするに必要なだけの情報量を有していないと成り立たたない。議論の場で今さら、数字が、エビデンスが、というのは玄人と素人の喧嘩でしかない。そういう場合、頭が悪くて勢いのいいド素人が勝つもんですわ。それを論破とか勝ち誇った気になってるから世間に笑われるんですよ。)

 

なお、ネットでたまに見る 「今だけ、金だけ、自分だけ」 という言葉は、この農業経済学者・鈴木宣弘さんが最初に言い出したもの。

 

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