お父さんの好きなところを3つ挙げるとしたら?

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まぁうちの亡き父と言うのはホントに「趣味を楽しむために働いてます」を地で行くような人で、子どもそっちのけでカメラを持ってあちこち出かけたり、教員仲間とオートジャイロを飛ばしたり、かと思えば書斎に閉じこもってフルート吹いたり、好き放題生きた人だった気がする。
 
そのせいでうちの祖母や母など女親たちには「まったくお父さんは子どもみたいに好きなことばっかりやって!」みたいな小言を言われていた気がするが、私ら子供にとっては、まわりのことなどおかまいなく好き勝手やって楽しんでいる父こそが愛すべき父の姿で、なんだろうなこの人はと思いつつ、悪い印象が一つも無い。
 
⑤を選んだあなたは「わりとおしゃれ」
あなたの父に抱いているイメージは、「わりとおしゃれ」ではないでしょうか。
年相応のおしゃれを楽しんでいる姿に、素敵な年の取り方だなと思っているようです。
自分らしさを出しながらも流行りのアイテムを取り入れるところは、「それいいね!」と言わずにはいられないのでしょう。
 
実際このイラストみたいな自己主張の強い配色の服を好んで着る人で、上下同色の背広を着ているところなんて一度も見たことが無い。私が高校までにいた地元の学校でもそんな派手めな服装をしていた教員は誰一人として見たことが無いから、当時としてはかなり異質だったと思う。
 
そのせいで、なにか学校に親たちが集まる機会があってその時に、私の父を見た友人が私に真顔でこんなことを聞いたのを思い出す。
 
「ねぇ○○君のお父さんってヤクザの親分さん?」
「え? ( ̄▽ ̄;)」
 
家で見る父は写真とコーヒーとフルートを愛する穏やかな風流人だったのだが、同僚たちから重戦車と呼ばれた恵まれた体格(しかしスポーツには全く興味のない人だった)と、妙に威風堂々とした貫禄と威圧感のある人だったから、知らない人からはそう見えたのかも知れない。
 
私の父は工業高校の教師だったが、定年退職から数か月後に亡くなり、葬儀の時にはヤンキー漫画に出て来る悪ガキどもを立体化したような教え子たちが 父の遺影を前にワンワン泣いていたのを見て、ああなるほど父とはこういう荒っぽい連中を教え導いて慕われるだけの男だったのかと意外な一面を見た気がしたものだった。
 
 
(写真は父の形見で今現在私の愛用品となっているピッコロ)