こんな胸の痛くなるような風景が今この瞬間にもこの国のどこかで起きているんだろうな。
「死んではならない」などとお説教することはありません。できるだけ仏教の言葉を使わず、わかりやすい平易な言葉を使うように心がけています。また、相手の状況はみな違いますので、一人一人のお気持ちを丁寧に傾聴しながら、それぞれの思いを受け止めるようにします。いわば、自分自身で苦しみを深くみつめ、その根源に気づいて立ち直っていくためのお手伝いです。
へえ。珍しくマトモな宗教者を見た気がする。
身近にそういう人を見た人なら、あるいは自身もそういうところまで行きそうになったことのある人なら、…言わない以前に言えないと思う。「死んじゃダメ」「悲しむ人がいる」「命は重い」…そんな軽々しくも虚しい言葉を。
いったい命って何なんだろう。一生涯に渡ってその答えがどこかにあるんだろうと探しているけれど、いまだにその答えが見えない。
たぶん最期の最期に私の口からはこんな言葉が漏れるのかも知れない。
「やっぱりわからないや」
でもそれでいいのかも知れないなと思いつつある。
ついに気が触れてオカルトの知識なんぞを寄せ集めて知ったつもりになってしまうよりは、マトモなままでいて知らないと胸を張って言えることのほうが私には美しいことのように思える。


