徒歩で長距離を何日もかかって旅することをロングトレイルというのだけれど、だとすれば若いころ私がやった南米てくてく一人旅も一種のロングトレイルなのだろう。

 

ちなみに装備なんてあまり考えてなかった。当時流行り出したゴアテックスなんか暑いわ寒いわ蒸れるわでサッパリ役に立たず途中で廃棄。兵式飯盒と純毛の毛布、すでに時代遅れになりつつあった重い革製の山靴だけは役に立ったかな。

 

二度と目にすることもないであろうと思った光景も、今はGoogleMapで簡単に見れたりする。よくもまぁこんなところ歩こうと思ったと自分でも呆れてしまう。

 

なお、もっとしんどかった馬車道みたいな所はGoogleMapにすら出てこない (^^;

 

写真はGoogleMapから、大都市コチャバンバに入る直前。

 

 

こんなところをナニ考えて歩いていたかと言えば、

たぶん何も考えてなかったと思う。「無」 (^^;

 

ちなみにこういう旅をしてなにか妙に自信をつけたりする人もいたりするみたいだけど、こんなことをしたからと言って自信がつくどころか自慢にもならんと思う。

 

はっきり言えば私の旅はあちこち歩いて見て回って「自分が楽しければそれでよい」という利己的かつ自己満足のための道楽であった。

 

じつを言えば物心ついた頃からどこか厭世的なところがあった私としては、このまま旅の途中でぽっくり逝けないかな、ぐらいに思っていたものだった。ところが妙なもので状況が厳しくなればなるほど「なにくそ」と思うし「生きねば」と思ったりしてしまう。

 

 

こんな垢ぬけた大都市だったかなぁ (^^;  まぁ30年経てばこうなるのか。