先日Yahooニュースを見ていたら、小学生の間で『それはあなたの感想でしょ』とか『はい論破』などの「ひろゆき語」が蔓延しているとの話題がありました。一部抜粋すると、

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 母:「帰宅が遅くなるなら、ちゃんと連絡して!」

 

 息子:「じゃあ、ママが遅くなる時に何時に帰るとか、どこにいるとか、細かく連絡してきてるの?」

 

 母:「…」

 

 息子:「はい論破!」

 

 相手を言い負かそうとしたり、相手よりも自分が優位に立っていることを示そうとしたりする、いわゆる「マウント」です。

 

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 このシチュエーション、いろいろ突っ込みどころはあるのですが、(小学生が「帰りが遅くなる」こと自体問題なのでは?とか)この後に記載されいる専門家の解説では「一種の承認欲求で、周囲に対して、自分のことをもっと見て、もっと認めてというその気持ちの裏返し」と評されていました。

 

 でも、それでは具体的にどのような「返し」をすればいいのかは述べられていませんでしたので、僕なりに考えてみました。

 

 まず、お母さん(大人)に、「あなた(子供)をしっかり見ている、向き合っているよ」という気持ちがあることを前提としたうえで、子供に語りかける言葉を考えてみます。

 

 

 「ねえ、◯◯(子供の名前)、そうやって誰かを『論破』しても、あなたも、論破された人も、全然変わらないし、お互い変われないなら、将来全然良い方向に向かわないよね。

 

 確かに、◯◯が言うように、お母さんも忙しくてうっかり遅くなることをあなたに伝え忘れた事はある。それは謝るわ。

 

 だから、◯◯も、お母さんと一緒に変わろう。二人で成長しよう。そうしたら、お互い、お互いを少しだけ幸せにできるよ。

 

 それとね、◯◯が誰かと議論する時、『論破』なんて言葉を使って欲しくないな。さっきも言ったけど、『論破』しちゃうと、お互い変われないのよ。

 

 相手が◯◯にとって嫌な事を言っても、『論破』じゃなくて、相手の思いを考えて、お互いが変われるような提案をしてほしい。

 

 みんなが自分のことだけを考えて相手を『論破』しようとしたら、自分勝手な人ばかりになって、世の中は全然良い方向に行かない。

 

 お母さんは◯◯にそんな人間になってほしくない。」

 

 

 小学生に語りかけるには、少し難しい内容かもしれませんが、『論破』という言葉を使う子供(と大人)に向けた、僕の想いです。

 

 

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