今のハウステンボスは、どうやらVRに力を入れているらしく、それぞれのVR関係のアトラクションは30分~1時間の待ち時間ができ、中には「整理券」が配られるほどの人気のようでした。

 

 僕も、たまたま15分待ちで入れた「逆バンジー」のVRを体験しましたが、宇宙空間まで飛ばされました。

 

 妻は、「VRだと分かっているからそんなに怖くなかった」と言っていましたが、僕の信条は「軽いウソなら騙された方が楽しい」であり、逆にVRを現実だと思い込もうとしたため、異常に怖かったです。

 

 地方のテーマパークとしては非常に「健闘している」と言っていいハウステンボスですが、基本はオランダの「街」を大規模に再現した建物群です。しかし、そのような「箱物」は変更が効かず、普通ならばリピーターは期待できません。

 

 幸いなことに、オランダはチューリップをはじめとした「花」のイメージがあることから、ハウステンボスは開園当初からチューリップをはじめとした季節ごとの花を大規模に栽培し、入場者を飽きさせないようにしてきました。

↑もうすぐ「バラ祭り」の期間ですが、今年はもう結構咲いていました。

 

 また、園内をライトアップすることで、イルミネーションを楽しめるようにしているため、花の乏しい冬であっても。夜は通年華やかになっています。

 

 

 このように、巨大な「街」というハードウェアの制限上、VRが登場する以前からハウステンボスがソフトウェアを重要視するのは必然であり、プログラムを書き換えるだけでアトラクションの内容を変更できるVRに力を入れるのは当然の流れだったのでしょう。

 

 もっとも、VRに頼るのは危険です。なぜなら、VRアトラクションは、何もハウステンボスだけにある訳ではありません。ですから、あくまでハウステンボスのパークとしての魅力が前面にあり、その中の選択肢の一つとしてのVRであることが必要です。

 

 また、定期的に演目が変わる「ハウステンボス歌劇団」も、リピーター獲得に貢献しています。

 

 何度か運営母体が変わりつつも、九州のテーマパークとして頑張っているハウステンボスを、九州の人間としてこれからも応援していきたいと思います。