僕が住んでいる地区の組長会議が開催された。
輪番で組長になった僕も出席した。議題は「次年度の執行部体制」。
以前ブログで書いた通り、いくつかの役職が次年度空席となるため、回覧板で住民に就任希望を募ったが、誰も希望者が出なかったらしい。
規定では、住民から希望者が出なかった場合、現職も含めた「組長経験者」から選ばれることになっている。
会議では、まず出席している組長で誰か希望者がいないか、尋ねられた。
僕は少し考えたが、結局は沈黙した。
そして誰も希望せず、くじ引きにより選出する組を決めることとなった。
九つの組の中から、三つの役職を選出する組を決める。確立としては三分の一。
なんとなく、そうなるのではないかと思ったが、僕がそのうちの一つの役職を引き当てた。
僕ができないのなら、僕の組の組長経験者にお願いしなければならないが、僕はこの時点で引き受けることを決めていた。
家に戻って、妻に経緯を話した。
「まあ、老後に地域で寂しくならないように、少しは顔を覚えてもらうようにするよ。」
なんとなく、死んだ親父が「お前もそろそろ地域を大切にしろ」と、僕に役職を押し付けてきたようにも思えた。
ともかく、とりあえず一年間は、どんなものか試しに務めてみることにしよう。
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