今日はホワイトデー、残念ながら僕には、「特別な」思いを込めて送る女性はいませんが、職場の女性陣には、バレンタインのお返しと、日頃の感謝を込め、コンビニエンスの「ホワイトデーコーナ」から、少ししゃれたパッケージのお菓子を見繕ってきました。

 同室の仕事場のメンバーは5名、そのうち僕を含めた3名が男性で、2名が女性です。

 この5名、年齢こそバラバラですが、まるで小学校の仲良しグループのようです。とはいえ、2名の女性は、かたや『お局様』、かたや『主任殿』であり、我々男性陣は全く頭が上がりません。

 出勤するのも、だいたい男性陣3名が先で、少し遅れて女性陣2名が出勤してきます。

 今日も、男性陣3名が先にそろったのですが、三者とも開口一番、

 「ホワイトデーの準備はしたか?」

 でした。

 ところが、3名の内、僕が一番高価なものを準備しており、僕より少し年下のT君が、200円のケーキと、なぜか100円のお菓子を二人分、もう一人、男性陣では年長のO氏は、「すっかり忘れてた」だったのです。

 そこで、「出資金額」を合わせるために、O氏が僕の出資半分を持つ事で、この3種類のプレゼントはすべからく「3名より感謝を込めて」、二人の女性に贈呈されました。

 そこまででやめておけば良かったのですが、僕が『お局様』に、余計なことを言ってしまったのです。

 「この3種類は、誰がどれを買ってきたと思います?」

 『お局様』は、「えっと、ねえ.....、」と、少し考えて、

 「この一番洒落たのは、Oさんよね、それから、このケーキはT君でしょ?、松川君はこれよね。」

 「ははは......。」

 3人とも、引きつった笑いを浮かべながら、『正解』を言うこともできず、互いに顔を見合わせました。

 
 ちなみに、『主任殿』は、解答を避けられました。