狼とヤギの友情物語。それ以上でもそれ以下でもないのだけれど、アニメーションの出来は良かったし、ちゃんと「泣き」のツボはおさえてあります。3カ所ぐらい泣けます。 でも、なんだか変なのです。そりゃ、狼とヤギに友情が芽生えるわけはないのだけど、「ファンタジー」と割り切ってしまえば、それも有りでしょう。ただ、なんというか、ネタバレを覚悟して言えば、話がハッピーエンドになることに、違和感を感じるのです。
 まあ、「子ども向けの友情物語」ですから、ハッピーエンドにする必要があったのでしょうけど、僕としては、中盤のクライマックスで映画を終わらせて、「悲劇」仕立てにしてもらいたかったですね。