コパ・アメリカ2021決勝 | GG Forza SINRA

GG Forza SINRA

Gloly Gloly Forza Sinra

ブラジル

グループリーグ初戦の相手はベネズエラ。主砲ホセ・サロモン・ロンドンの不在でブラジルの圧勝が予想される中、回大会では直前の新全試合で負傷し無念の欠場となったエースのネイマールのコーナーキックで何度となくベネズエラのゴールを脅かす。幾度目かのコーナーキックでゴール目の前に飛び出たマルキーニョスにボールが届き、シュートモーションに入ったところでベネズエラの27番と接触。マルキーニョスは転倒したもののボールはゴールに転がり前半23分にブラジルが先制。後半64分、ダニーロがペナルティエリア内で敢行したひとりワンツーを先のベネズエラの27番がタックル転ばせて阻止。これがファールと判定されPKをネイマールが決め2点目を挙げる。お終いは試合終了間近の89分、ネイマールがドリブルでベネズエラGKをひきつけゴールをがら空きにした状態でゴール前どフリーのガブリエル・バルボーサにセンタリング。これをガビゴルが胸できっちり決め、ネイマールと向かい合って一緒にお馴染みのゴールパフォーマンス。3-0の快勝で好スタートを切った。

グループリーグ2戦目の相手はペルー。ペルーもまたパオロ・ゲレーロとジェフェルソン・ファルファンの重鎮が不在だがジャンルカ・ラパドゥーラがイタリアから鞍替えしたため侮れない相手だ。だが、前半12分にガブリエル・ジェズスの折り返しをアレックス・サンドロが決めて危なげなく先制。ファビーニョやサンドロがシュートを放ち攻勢を強めるブラジルだがなかなか追加点は上がらず2点目は後半68分にネイマールがペナルティエリア手前で放ったシュートとなった。後半89分にはリシャルリソンのパスにエヴェルトン・リベイロ(玉ねぎじゃない方)が決め3点目。アディショナルタイム93分にはロベルト・フィルミーノがシュート。これはペルーのGKの足に弾かれるもこぼれ球をリシャルリソンがスライディングシュート。今度はペルーのDFに当たって跳ね返りリシャルリソンが横になってる難しい体勢からもう一度シュート。ダメ押しのゴールが決まって4-0でグループB唯一の2連勝となった。

グループリーグ3戦目の相手はコロンビア。ハメス・ロドリゲスとラダメル・ファルカオが負傷によってコパ欠場と言う飛車角落ち状態であったがベネズエラ戦とペルー戦とは違い苦戦を強いられる。開始10分にフアン・クアドラードの放ったクロスをルイス・ディアスが鮮やかなオーバーヘッドで先制されてしまう。逆転の為攻勢を強めるブラジルだががら空きのゴールにネイマールが放ったシュートがポストに弾かれるなどゴールは遠く1点ビハインドのまま後半に突入。それでも後半76分、ネイマールが放った縦パスが主審の脚に直撃。こぼれ球をルーカス・パケタが拾い、レナン・ロディにパス。パスを受け取ったロディはロベルト・フィルミーノへクロス。これに反応したフィルミーノはヘディングでシュート。コロンビアのGKダビド・オスピナの正面であったがオスピナが取り損ねたことでゴール。ネイマール、パケタ、フィルミーノが喜び合う中コロンビアの選手は主審に猛抗議。この抗議が仇となり長くなったアディショナルタイム100分、ネイマールのコーナーキックにカゼミーロがヘディングで合わせ逆転勝利を果たす。これでブラジルは決勝トーナメント進出を決定させた。

グループリーグ最後の相手はエクアドル。決勝トーナメント進出が決定したとあってエースのネイマールを始め3試合スタメン出場していたダニーロ、フレッジ、ジェズスなどの主力はベンチスタート。前半37分にエヴェルトン(玉ねぎ)のフリーキックにエデル・ミリトンが頭で合わせて先制ゴール。しかし後半53分。エクアドルのコーナーキックをマルキーニョスが頭でクリアするがディエゴ・パラシオスがヘディングで押し返す。飛んだボールを今度はピエロ・インカピエがヘディングで繋げ、キャプテンのエネル・バレンシアもヘディング。最後はアンヘル・メナが右足を振り抜いてゴール。ヘディングにヘディングを繋げるというトリックプレーにブラジル何もできず。このままスコアは動かず1-1の引き分けで試合は終了。全勝とはならなかったものの無敗で決勝トーナメントに進出した。

ベスト8の相手はチリ。前回大会は負傷で欠場したクラウディオ・ブラーボ、アルトゥーロ・ビダル、ガリー・メデルといった主力が健在。グループリーグは全休したエースFWのアレクシス・サンチェスも復帰しコロンビアの以上の苦戦が予想された。実際ブラジルがやや優勢なものの互いにゴールを譲らず後半に突入。スコアが動いたのは後半始まってすぐの46分、右サイドの敵陣に入り込んだロディがペナルティエリア近くに走りこんだフレッジにパス。フレッジは更に中央に位置するカゼミーロにパス。カゼミーロはダイレクトで前にいるパケタにパス。パケタもダイレクトですぐ近くのネイマールにパス。ネイマールまでも足裏ダイレクトでパケタに返す。これをチリのDFセバスティアン・ベガスがクリアしようとするが蹴り際に転んでクリアが甘くなりこぼれ球をパケタが叩き込んで先制。しかしその2分後の48分にジェズスがクラウディオ・ブラーボのエウゲニオ・メナに対するロングパスを阻止しようと出した足がメナの顔面近くに直撃。ジェズスは自らの過ちにそのまま項垂れたままレッドカードで退場。メナ自身も「気にするな」と言わんばかりにジェズスを気遣った。数的不利となったブラジルだが虎の子の1ゴールを守り切り準決勝に進出。

準決勝の相手はグループリーグ2戦目でも戦ったペルー。ペルーのゴールを幾度となく脅かすも4-0の快勝にペルーが対策を張ったのかなかなかゴールには結びつかない。試合を動かしたのは奇しくもチリ戦と同じく後半開始直後の46分のパケタのゴールであった。ネイマールのトリッキーなドリブルにペルーのDF陣が翻弄された状態でネイマールがゴール前にいたパケタにパス。これをパケタが沈めたのだった。

エースのネイマールは前回大会は負傷のためピッチで優勝トロフィーを手にすることが出来なかった。今大会優勝して2013年のコンフェデレーションズカップ以来のA代表での優勝トロフィーを手にすることが出来るか?

 

アルゼンチン

グループリーグ初戦の相手はチリ。前半33分、エミリアーノ・マルティネスが敵陣深くに入るロングフィードを蹴る。それをチリDFギジェルモ・マリパンがヘッドで返すがボールはジオヴァニ・ロ・チェルソに回る。そのままドリブルで突き進もうとしたところをエリック・プルガルに背後から刈り取られる。このプレーでプルガルにイエローカードが提示されアルゼンチンのフリーキックに。キッカーはリオネル・メッシ。ゴール右側を狙ったショットにブラーボは反応しきれずかすってゴールしアルゼンチンが先制。しかし後半57分、プルガルのスルーパスにニコラス・オタメンディが対処できずエドゥアルド・バルガスにボールが渡り大ピンチ。バルガスのシュートをエミリアーノが弾くがそれを詰めに行ったビダルの股間にニコラス・タグリアフィコの左足がチーン!悶絶しいつぞやのネイマール並みに転がるビダル。これにチリの選手たちはもう抗議。主審はVARを確認し、チリにPKを与える。キッカーは平静を取り戻したビダル。ボールはエミリアーノとクロスバーに弾かれるがエドゥアルド・バルガスが頭で詰めて同点ゴール。逆転を狙うアルゼンチンだがゴールが遠く初戦は1-1の引き分けで終了。

2戦目の相手はウルグアイ。出だしからアルゼンチン優勢で何度もウルグアイゴールに迫るが守護神フェルナンド・ムスレラの好守に阻まれる。それでも前半13分、メッシのクロスをギド・ロドリゲスが頭で合わせてゴールをこじ開ける。その後攻勢を緩めないアルゼンチンだったが1点取られて更に警戒を強めるムスレラの牙城を崩せず追加点が遠い。ウルグアイもウルグアイでボール支配率で優勢に立つも枠内シュートは全くできず試合は1-0で終了。

3戦目の相手はパラグアイ。前半7分ごろに大チャンス到来。左サイドを攻め込むアレハンドロ・ゴメスがセルヒオ・アグエロにクロス。アグエロは収めきれずボールをはじいてしまうがパラグアイの守備陣が処理に失敗しアントニー・シルバと1vs1になってるアグエロにボールが回り右足を振り抜くがシルバとサンティアゴ・アルサメンディアの守備によってネットを超える。3分後の前半10分、アンヘル・ディ・マリアがペナルティエリア内の右に放ったスルーパスにアレハンドロ・ゴメスが反応。スライディングで止めようとしたして重心が低くなったシルバの真上を通るシュートでアルゼンチンが先制。15分にはアグエロが倒されてメッシがフリーキックを蹴るが枠内の左に大きく外れる。前半終了間際にはアレハンドロ・ゴメスのクロスがフニオール・アロンソの脚に当たり、オウンゴールで得点したと思いきや謎のオフサイド判定でノーゴールに。後半に入りパラグアイのコーナーキックに何度もゴールを脅かされるもエミリアーノの好守やパラグアイの詰めの甘さもあってゴールは割らせず1-0で勝利。1試合を残して決勝トーナメント進出を決定させた。

4戦目の相手はボリビア。南米最弱を相手に前半6分、メッシがボリビアのペナルティエリアに侵入したゴメスにアシストして先制。33分、最弱の分際で1勝ぐらいはしたいと思いあがったボリビアがドリブルで攻めて来たゴメスを刈り取ってPK献上。メッシが放ったシュートは右端へのゴロのシュートだがボリビアのGKは何もできず2点目ゲット。38分にはドリブルで攻め込んでも最弱だから防がれると悟ったボリビアがミドルシュートを放つが、エミリアーノに代わって先発出場したフランコ・アルマーニに弾かれる。42分、アグエロのロングパスにメッシが反応。最弱のくせにナメてんのか誰一人としてメッシをマークしなかった為メッシは独走。ループシュートで3点目ゲット。しかし後半に入って攻めっ気を出し過ぎたのか後半60分、パスワークに翻弄されてボリビア唯一の希望エルウィン・サーベトラに得点を許す。南米最弱風情に点を決められてキレたアルゼンチンは65分、敵陣中央でボールを保持したメッシが左サイドに攻め上がったLSBマルコス・アクーニャにパス。このパスをアクーニャはクロスしラウタロが詰めようとするが、タイミングが遅くポリビアGKの手に、しかし最弱も相まって弾いてしまいボールは右サイドに攻め上がっているRSBゴンサロ・モンティエルに渡る。ピンボールでもやる気か正面にいるボリビアDFに当ててラウタロにパス。ラウタロへのピンボールパスをシュートと勘違いしてしまったボリビアGKは倒れている状態で実質ゴールはがら空き。インサイドキックでラウタロが決めて4点目。その後アルゼンチンは「シュートしればいつか決まるだろ」と言わんばかりにシュートを連発。ボリビアも諦めているのか棒立ちの選手ばかり。狙って打てば入っていたかもしれないがお情をかけて4-1で終了。

決勝トーナメントベスト8の相手はエクアドル。アルゼンチン優勢で前半から多くの決定的チャンスが取裏するがポストに嫌われるなど1点が遠い。試合が動いたのは前半40分、メッシのスルーパスにニコラス・ゴンサレスが反応するが飛び出してきたエクアドルGKエルナン・ガリンデスのスライディングでスっ転ぶ。こぼれ球はスルーパスを出してすぐ走りこんでいたメッシが完全フリーのロドリゴ・デ・パウルにパス。これを冷静に沈めアルゼンチンが先制。2点目は後半84分、敵陣深くでアンヘル・ディ・マリアと共にボールを奪ったメッシがラウタロのゴールをアシスト。3点目はアディショナルタイム92分にディ・マリアの独走をインカピエが肩を掴んで倒れさせて阻止。最初はイエローカードが提示されたがVARでレッドに変更。これにおって手にしたフリーキックをメッシが沈め3-0で準決勝進出。

準決勝。相手はコロンビア。親友スアレスの敵討ちを誓うメッシは試合開始早々7分にラウタロのゴールをアシスト。その後はお互い最後の詰めが甘くポストに阻まれるなどゴールに結びつかなかったが61分にルイス・ディアスが攻め込んできてヘルマン・ペッセッラとマッチアップ。ディアスが一瞬のスキを見抜いて足を振り抜き同点ゴール。逆転を狙うアルゼンチンだがここまで数多くの得点に関わってきた頼みの綱のメッシはコロンビアからファールを喰らいまくり、足からは血が滲み出ていた。試合はPK戦に突入。先攻コロンビアの1番手はフアン・クアドラードは成功。アルゼンチンの1番手はメッシが担い成功(エースが最後に蹴ると外して負けるジンクスを防止)。コロンビアの2番手ダビンソン・サンチェスはエミリアーノがセーブするもアルゼンチンの2番手デ・パウルが大きく外してしまう。だがコロンビアの3番手ジェリー・ミナが失敗。この失敗にメッシが大喜びしてかつてバルセロナで共に戦ったはずのミナに「踊れよ!」と煽りまくったのだ。これはベスト16コロンビアvsウルグアイでのPKでミナが成功後喜びのダンスを披露。親友をコケにされるわファールで蹴られるわ、バルサの17-18シーズンのリーグ無敗優勝失敗の戦犯だわメッシはミナに相当フラストレーションを溜め込んでいたのだろう。話を戻してPK戦はレアンドロ・パレデス、ミゲル・ボルハ、ラウタロが成功。コロンビアの5番手はハメスの代理の10番エドウィン・カルドナ。ゴール右側を狙ったシュートはエミリアーノが阻止。アルゼンチンの決勝進出が決まった。試合終了後メッシはミナのインスタフォローを外した。


というわけで決勝カードはブラジルvsアルゼンチンの南米頂上対決となった。優勝するのは2連覇を狙うブラジルか、28年ぶりのA代表タイトル獲得を目指すアルゼンチンか。ネイマールは2013年コンフェデ杯から8年ぶりにA代表タイトル獲得なるか。メッシは今度こそ初のA代表タイトルを獲得するのか。

 

クラブシーンでは数多くの栄光を掴み取っているものの2007年コパ、2014年W杯、2015年コパ、2016年コパと4度決勝に進出しながら準決勝に終わりA代表では無冠のメッシに同情する声も多くブラジル人の一部がアルゼンチンを応援するという背信行為にネイマールはインスタでキレた。ブラジルのワールドカップ優勝に4度貢献したマリオ・ザガロもこれに同調。

 

決戦はマラカナン・スタジアムにて現地時間7月10日21時キックオフ(日本時間7月11日9時)

ブラジルの人聞こえますかー