2018ワールドカップで初準優勝を果たしたクロアチア代表。EURO2020も予選はグループEを首位通過した。しかし内部事情は芳しくないようである。実際18-19ネーションズリーグはスペイン代表に0-6の大敗し最終的にリーグAグループ4の最下位となりリーグB降格が決定してしまった。この降格は20-21ネーションズリーグにおいてレギュレーションが変更されたため降格はなかったことになり20-21ネーションズリーグもリーグAで戦うことになったのだが結果は1勝5敗。スウェーデンより得失点差は上だったので降格は免れたがワールドカップ準優勝国らしからぬ成績となってしまった。
停滞の原因は世代交代の遅れとの説が有力視されている中、クロアチア代表監督のズラトコ・ダリッチは2022ワールドカップ予選のマルタ戦後の記者会見でチームの内部事情を暴露。
曰く
・選手達に『我々はチームになれていない』と言った。
・2018ワールドカップ前はチームだったが今は違う。だから成績が芳しくない。
・ルカ・モドリッチ、ドマゴイ・ヴィダ、マテオ・コヴァチッチ、ミラン・バデリなどのベテランに敬意と誇りを抱いてやってきた。それは私だけではなく誰もがそうでなければならない。
・若手は能力と実力があるぐらいでそういった敬意がないとまでは言わないが、チームの一員になりきれていない
ダリッチはある程度オブラートな発言に終始したがゼニト・サンクトペテルブルクに所属するクロアチア代表DFデヤン・ロヴレンは違った
曰く
・監督が言っていることは間違いではない
・若手は試合だけではなく練習においても自らが代表に選出されるにふさわしいことを証明すべきである
・実際にそう言ったベテランもいる
・俺たち現ベテランが若手だった頃は試合でも練習でも死ぬ気でやった
・俺は若手の事を『お子様連中』と呼んでるぜ
・お子様連中は考えが浅はかなんだよ。ヴァトレニやベテランに対する態度を変えろ!!!
じゃあクロアチア代表は誰がベテランで誰が若手なのかを調べたんだが30近い選手が最近になって初招集されていたりしてなかなか基準を決めつけずらい。サッカー全体を通してのキャリアなのか、代表でのキャリアなのか。少なくとも20前後で初招集年も近くキャップも少ないとなるとその選手は若手と言う判断を下してもいいとは思う。
クロアチア代表の世代交代の失敗は若手の素行不良?が原因なのだろうか?若手が真剣じゃない以上常連、ベテランを多用せざるを得ない状況に陥ったのだろうか?実際マリオ・マンジュキッチやダニエル・スバシッチ、そしてイヴァン・ラキティッチなどの功労者の引退者が出始めている。
世代交代の失敗の要因は他にもアレン・ハリロヴィッチやアンテ・チョリッチなど若くして代表に招集されたが軒並み伸び悩み、代表に呼べないレベルになってしまったこともあるだろう。
EURO2020においてクロアチア代表が入ったのはチェコ、イングランド、スコットランドのいるグループD。イングランドの決勝トーナメント進出は確実視されており、クロアチアもそれに続くのが大方の予想ではあるがこの世代交代の遅れが凶と出た場合はクロアチアとは逆にスコット・マクトミネイやキーラン・ティアニーなど才能ある若手選手が増えているスコットランドなんかには足元をすくわれるかもしれない、、、