本日、一家3人揃った久しぶりの休日。

久しぶりに、ソラが産まれた時のテープを聞いてみようということになりました。


お産したところの産院が、産まれる時の様子をテープにとってくれて、

退院時にプレゼントしてくれたんです。なんて素敵なプレゼント!


さて、テープをテープレコーダーにセットして、スイッチオン。

わ~、あらためて聞くと、すごいリアル。

ちょっと恥ずかしいけど・・・・・・・。

音声って動画よりもなんだかリアルな気がします。


ところが、ソラの様子がなんだか変です。


いつもだったら、何か音に反応すると、「おっ!」とか「あっ!」等といって指をさし、

恐いと「ひいっ!」とすぐに泣き出します。


でも、今日は違うの。

聞いているうちに、今まで見た事のない不思議な表情が現れました。

何かを思い出しているようなそんな目つきです。

「なんかソラちゃん変じゃない?」とその時、


ゾウさんが叫びました。

「ソラちゃん泣いてる。!」

そう、声を出して泣いているのではなく目がうるんでいるのです。

そして、私にしっかりとしがみついて、離れません。


そして、ソラをだっこしていた私にダイレクトに伝わってきたんです。


産道を通りぬける時に感じたソラの痛みと苦しみ。

そして、まだ見ぬ世界へのおっきな不安。


思わず、テープを止めてソラをぎゅっと抱きしめました。

「そらちゃんも出てくる時、すっごく頑張ったんだよね。

 痛かったよね。苦しかったよね。恐かったよね。

 でももう大丈夫だよ。」

そんな言葉を何度も繰り返していました。


テープに残されていた私の赤ちゃんに対する第一声も、

「よく頑張ったね~。産まれてきてくれてありがとう。」でした。


お産の時、頑張るのはママだけじゃないんです。

一晩中マッサージしてくれたパパだけでもないんです。

あったかい先生と天使のようなスタッフの方々の頑張りだけでもないんです。


なによりも、赤ちゃんが一番頑張ってこの世に産まれてきてくれたんだなあって。

今日、あらためて、本人がその事を私達に教えてくれました。


それは、自然分娩で生まれた子も、

帝王切開で生まれた子もみな同じだと私は思います。


お産の後、カーテンを閉めた薄明りの和室で、朝の木漏れ日を感じながら

私とゾウさんとそしてソラの3人だけで過ごした穏やかなひと時。

そんな光景が昨日の事のように目の前に浮かんできて

とっても幸せな気持ちになりました。


ありがとう。


お産のテープは、ソラの前ではしばらく封印します。

もう少し、苦しかった記憶が薄れてきたときまでね。(笑)


アフリカ工房