季節が終わり、新緑の若芽が吹き出したと思ったら、気温が夏日を越え、
清々しい初夏を思わせるような日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?![]()
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さてこのたび、明日2026年5月15日に、眼瞼下垂治療用点眼アップニークが発売開始になります
本日、発売元の参天製薬による発売直前講演会で、この点眼の臨床成績等について講演を担当いたしました
この点眼は、まぶたを引き上げる筋肉の1つであるミューラー筋に刺激を与え、
平均で約1ミリ上まぶたが挙上する、1日1回点眼の目薬です。
1ミリしか上がらないの?と思われるかもしれませんが、
上まぶたの1ミリは上方の視野を確保する(約20度)うえで大きな意味を持ち、
患者さんの自覚症状を有意に改善すると思われます
以下に、患者さん視点での点眼の利点・欠点を紹介します。(以下、すべて個人的見解です)
利点
1.手術のように、傷やダウンタイムを気にする必要がない
2.特別な医療機関である必要はなく、全国でどこでも処方可能
3.副作用がほとんどない
4.白目がより白くなる(血管収縮)
欠点
1.点眼効果は平均で8時間なので、朝一番に点眼した場合、夜になると効果が落ちる可能性がある
2.根本的な治療ではない(進行したら最終的に手術は必要)
3.重症の患者さんには役割不足
4.自費診療(薬剤費は30日分で5000円以下と良心的)
65歳以上の方において、眼瞼下垂に陥っている患者さんは5人に一人と、非常に多いにも関わらず、
治療へのアクセスが困難などの理由で、治療に至らない患者さんが多数おられるとされています
つまり、眼瞼下垂によって日常生活が障害されているが、どうすればわからないという患者さんが多いということです
このような患者さんのうち、手術までは至らないが潜在的に日常生活の質を落としている場合に、
この点眼によって手軽に患者さんが恩恵を受け、社会生産性が向上するきっかけになればと期待しています!
なお、眼瞼下垂の中には、生命に影響を与えるような疾患が隠れている可能性がありますので、
眼科的な診断をしっかりできる医療機関での相談、処方をお勧めいたします
今回の講演でも紹介しましたが、眼瞼下垂の相談で来院された患者さん
所見から脳動脈瘤が疑われたために、脳外科の先生に緊急で相談
脳外科先生の迅速なご判断で、先生同伴で基幹病院に即座に救急搬送していただき、
コイル塞栓をしていただいた結果、無事に事なきを得た、という経験がつい2か月前にありました
その他、眼科特有の原疾患の治療が必要な場合の眼瞼下垂も多数あり、注意が必要です
また、薬効により瞳孔が開く可能性がありますので、もともと緑内障の素因が無いか、眼科医によるチェックが必須です
さらには、この点眼剤は美容目的には使用してはならないと、厚生労働省によって厳に規定されています
このようなルールを守り、有効な医療資源の活用を行うことで、社会貢献を最大限達成したいものですね
眼瞼下垂の治療を得意とする眼科施設は、日本眼形成再建外科学会および日本神経眼科学会のホームページにリストアップされていますので、ご参考ください
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研究・業績
https://www.researchgate.net/profile/Masashi-Mimura-2
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