サラリーマン・レーサーの日常。 -15ページ目

サラリーマン・レーサーの日常。

福岡出身,北海道札幌市在住

普通に会社勤めをしている
平凡サラリーマン。
現在、北海道クラブマンカップレースに参戦中!
2015年ザウルスjr.クラスでシリーズチャンピオン獲得!

給料だけでどこまで活動できるか…日々奮闘中!

新十津川町役場でバスを降車し


新十津川駅へ歩く。


駅に行く前に、「新十津川」という地名に

違和感を持った人もいるのではないだろうか。


少なくとも、私は「新」が付くことに違和感を覚えた。


調べてみたところ、奈良県吉野郡十津川村で1889年に起きた十津川大水害の被災民が北海道の地へ入植し、その地を「新十津川」と名付けたらしい。


故郷を想う気持ちと過酷な環境中で新たな生活を構築していく強い決意が感じられる。



新十津川町役場から徒歩5分ほどでJR札沼線 新十津川駅に到着する。

末端の終着駅。小さな無人駅舎と一面一線のホーム。



11月22日に降った雪が残っており、哀愁を漂わせている。

駅舎は無人で切符の販売はもちろん、売店も何もない。



最強の時刻表。「スーパー過疎ダイヤ」

左側が出発時刻で右側が当駅到着時刻。

1日3回しか列車がやってこないのである。



ホーム側の出入り口を見ると

「歓 ようこそ新十津川へ 迎」の看板が誇らしげに掲げられている。


1日3本しかこない列車。しかし、訪れる人々を歓迎しようという気持ちの表れだろうか。

何とも言いようのない気持ちになる。



次駅が片側にしか表記されていない。

末端の終着駅である証である。


しかし、1972年6月19日までは終着駅ではなかった・・・

現在はアパートで行く手を阻まれてしまった線路。

かつてはこの先にも線路は伸びており、留萌線石狩沼田まで通じていた。



新十津川に停車中のキハ40。

かつてはこの先にも通じていたことを知っているかのように佇む。



新十津川12:59発の列車は


地元の方3人、鉄道マニア5~6人、

興味本位で?ローカル線の旅をしているようなおばさま集団5~6人


超赤字路線という言葉には似合わない人数を乗せて


ゆっくりと発車した。

①の記事で札沼線について簡単に説明させていただいたところで

(見ていない人は先に読んでみてくださいませませ)


旅の始まり。


・札幌~滝川 スーパーカムイ13号 785系

1日3往復、しかも末端路線の列車となると同じ道を往復するのが

一般的な方法だが、家を出るのが遅れたためその手法は使えず。


幸いにも、札沼線の新十津川駅と函館本線の滝川駅は3~4kmほどの

位置関係にあることと、駅間を移動できるバスが運行されていたため

まずは滝川へ移動することとした。



札幌から特急で約1時間で滝川に到着。


ホームに降り立つと、雪が残っている・・・

さすが北海道。と言いたいところだが札幌はまだ雪はない。

旭川地方はやはり寒いみたいだ。

もう一つ驚いたのがコチラ

「いい日旅立ち」のマーク。

これは国鉄のDISCOVER JAPANのCMで使われていたものと

ほとんど同じ。(配色が若干違う)


山口百恵の歌が聴こえてきそうだ。


降り立った滝川駅は、函館本線の駅でもあり根室本線の起点駅でもある。

しかし、駅前は非常に寂しい。

駅横のJR北海道バスターミナルは既に無く、パーク&ライド用駐車場となっている。



このパーク&ライド。もっとうまい方法はないだろうか?


ほとんどの人は車での生活が必要であり、田舎になればなるほど

必須となる。


そしてまた田舎ほど列車の利用者も少ない。。。


パーク&ライドをもっと使いやすいものにすれば、

列車の利用者も増えるのではないか?


特に、荷物のことを考えると列車より車が便利だが

移動が楽なのは列車だと思っている。

駅に格安(または条件付きで無料)の駐車場があれば

どんなに便利なことか・・・

(上田電鉄別所線のパーク&ライドは便利だった)


と思いつつ、駅に隣接している北海道中央バスターミナルへ。

建物は立派だが、なんだかさみしい。。





この昭和感あふれる案内表示、好きです(笑)


滝川ターミナル→新十津川役場前までの乗車券を購入しバスに乗車。

北海道に移住して初めてのバスが滝川→新十津川になるとは思ってもみなかった(笑)

15分ほどで新十津川役場前に到着。

祝日ということで役場も静かだ。


バスの利用者は地元のおばあさん3名、

鉄道マニアと思われる人が1名。

私を含め計5名だった。

次回、新十津川駅に向かいます。

北海道の鉄路は、JR北海道が進める「集中と選択」により


ご利用の少ない線区、駅は減便・廃止の方向で調整が進んどります。


会社の言うことも地域の声も理解できるとですが


情報を耳にするだけでなく自分の足で現状を知ることが最も大切。


机上であーだこーだいう前に、三現主義(現場、現物、現実)ですね。



ということで、思い立ってふらっと一人旅。


今回乗車したのは【札沼線】です。


【札沼線とは?】


桑園駅(札幌市)~新十津川(樺戸郡新十津川町)を結ぶ

76.5km、全29駅の地方交通線。


元々は、札幌と石狩沼田(留萌本線)を結ぶ路線として

開業したため゛札沼線゛という名前だったが、


新十津川~石狩沼田間が1972年(昭和47年)6月19日に

廃止されたことにより、路線名と実際の運行路線が

アンマッチとなってしまっている。


運行形態としては、桑園~北海道医療大学間が2012年に

電化されたことにより、札幌~石狩当別(北海道医療大学)が電車

石狩当別~新十津川が気動車となっており、全線を直通運転する

列車は設定されていない。(2015年11月現在)


また、新十津川を発着する列車は1日に3往復のみという

全国的に見ても驚くほどの超閑散路線。


先日JR北海道が発表した営業係数(100円稼ぐのに必要な経費)は


北海道医療大学~新十津川 1,909円


という驚きの数字でした。


100円稼ぐのに1,909円も必要な世界…一般の企業や個人経営の方々の

常識を超える数値なのかもしれません。


その現状はどういったものなのだろうか・・・