2016年1月13日(土)
第30回鹿之谷ゼミナールに参加させていただきました。
旧夕張中学校(閉校)を臨む。
鹿之谷ゼミナールは旧夕張小学校の「ゆうばり共生型ファーム(夕張市HP)
」が会場です。
元小学校だけに、校長室。
視聴覚室が会場です。
扉を開けると長机があり、その上に当日の資料と過去の資料が置いてあります。
(無料の物と有料(¥150~¥200)の物があります)
自分が欲しいと思う資料を購入することができます。
小学校の視聴覚室ですので、机と椅子は小学生用(笑)
小さめですが、懐かしい気分に浸れて個人的には気に入ってます(笑)
さて、今回は新春映画上映会と題して
「黒い炎」が上映されました。
この映画は1958年(昭和33年)に北海道炭鉱汽船(以下 北炭)の創立70周年記念事業として制作されたものですが、「記録映画に新機軸を見出そうとしていた」当時の大映との共同制作になっています。
全国公開も視野に力を入れて制作されたようですが、当時は「映画=娯楽」であり、記録映像はあまり受け入れられなかったようです。そのため、一部の上映でお蔵入りしてしまった所謂「幻の作品」です。
昭和30年代と言うとエネルギー源が石炭から石油へ移り変わろうとしている時で、この映画は「まだまだ石炭は必要だぞ!」と北炭がPRしているようにも感じられました。
しかしながら、石炭とは何ぞやというところから、計画→着工→採掘→選別→輸送といった、石炭採掘のシステムがとても分かりやすく解説してあります。
また、炭鉱で働く人々の様子や、炭鉱の危険性にも触れられており、炭鉱を全く知らない人が見ても勉強になる「教育資料」だと感じました。
現在の若い世代は石炭が「黒ダイヤ」と呼ばれていたことを知りません。
ましてや「炭鉱」そのものの存在も知らない人が多くなっているかもしれません。
夕張の歴史を伝えるだけでなく、「炭鉱」そのものの存在・歴史を伝えるにも非常に貴重な映像資料だと思います。
著作権等の関係でなかなか公開することは難しいそうですが、節目に公開したり、リメイクして販売してほしいなと個人的に思いました。
上映会終了後に地元の方が言われたのが
「父は仕事のことについて深く話すことはなかった。今回の映像を見て、父がどのようなところで働き
どのような想いでがんばってくれていたのかを知ることができました。上映していただいて嬉しいのに、なぜが涙が溢れてとまりませんでした。」
過酷で危険な仕事内容を家族に伝えると不安に思わせたり、心配かけたくないというお父様の想いがあったのかもしれませんね。
「家に帰ったら、父にありがとうと伝えます(仏壇に)」
今ならまだ当時を知る人がいます。
今ならまだ間に合います。
夕張の歴史について、皆で学んでみませんか?
※下記ブログに鹿之谷ゼミナール(鹿ゼミ)の今後の予定、過去の内容等が紹介されています。素敵な写真も多く、個人的にいろいろと拝見させていただいています。ちなみに、12月30日の記事に、私の意見を書いていただいており恐縮です(^^ゞ