業者価格【その2】
前回のつづき。
本来、家を作るのは現場で働く大工などの各職人さん方であり
この人達にこそ正当な金額(お金)が支払われるべきだと思います。
ここで設計事務所の悪い所を一つ発表します。
(自分が勤めているからといって良い所しか話さないのはうさんくさいので)
「入札」です。
えっ、入札は良い所じゃなかったの?
という声が聞こえてきそうですが良い事ばかりではありません。
入札の場合最も安い見積り金額を出した工務店(元請け)が落札します。
つまり元請けは下請け(例えば水道屋)からも数社から合い見積りをとります。
そして一番安い下請けの金額で見積りを作成します。
しかし、一番安い見積りを出した会社が一番腕のいい水道屋かというと
必ずしもそうではないのです。
我々設計事務所は図面を作成します。一般住宅でも50枚程度の図面を作成しますが
本当に細部の仕様などは積算する業者によって多少違ってきます。
顧客重視の下請けは自社仕様としてよい材料で見積もってきます。
しかし、ただ仕事さえ取れればよいという会社の仕様は1ランク下の材料で見積もってきます。
金額にして数万の差でお客の為に良かれと思ってやった水道屋は仕事が取れない。
こういった裏の事情があるのです。
実際、私達も設計監理をしながら
「またA社がとったのか、B社がとってくれれば安心して任せておけるのに」
と思う事があります。
お客の立場からすれば一円でも安くなる事は良い事でしょうが
安いが故に安いなりの物であったり
職人に手抜きをされたのでは意味がありません。
「適正価格」をさがす事は非常に曖昧で困難かもしれませんが
ぼんやりとですが私なりの考えをまとめていきたいと思います。
次回は「工務店の業者価格とHMの業者価格」です。