かつて議会質問したことがありますが、なかなか考えて頂けないのが現況・・・
保育士不足の中、いろいろな工夫をして、新しい取り組みを導入して大きな成果も上げている保育園もあります。
まずは、行政にはこの状況の中、各園の工夫や、その工夫から生まれた「苦肉の策」の保育現場をしっかり見て真剣に考えてほしいです・・・
まず、今日の表題であるこのノンコンタクトタイムですが・・・保育士・幼稚園教諭が、勤務時間内に良い意味で子どもたちから離れる時間のことです。
作家が24時間ペンを握っていても良い作品は描けないのと同じで、より良い作品を描くためには、一時的にペンを置き、社会に触れるのも必要ですよね。
今、保育士、幼稚園教諭の業務実態は、子供と離れる時間が全くありません。食事している時も、トイレさえも落ち着けない状況・・・
まずはこの課題を解消しなければ、質の高い保育は望めないのではないでしょうか・・・
また、このノンコンタクトタイムを確保することにより、保育士が事務作業に集中できるほか、保育士同士で情報交換も行うことができます。
私の勤務する学園内の保育園では既に導入しており大きな効果を出しています。
良いことは積極的に取り入れることにより、働きやすい市原市に保育士が集まり、保育の質を底上げし、ひいては子育てしやすい街として大いに広報すべきと思いませんか。
ノンコンタクトの具体的な大きなメリットですが、前述した通り、保育環境の改善に取り組める時間的な余裕が生まれ、保育士同士の連携が取りやすくなることで、保育の質を向上させると言われています。
ノンコンタクトタイムを利用して保育年齢に合わせた環境づくりを見直せば、子どもが安全に生活できる保育環境を整えることができます。子どもの能力を伸ばす保育計画を立てる会議も余裕を持って行えるため、子どもの学びや理解もこれまで以上に深まるでしょうし、他のクラスの状況を理解でき、保育士同士の連携を強化することで、子どもに合わせた質の高い保育を提供することもできます。
市原市の保育事務に関してはかなり複雑だったものが、この4月から改善され、多くの施設で喜びの声。これからはノンコンタクトタイムの導入により、勤務時間内に多様な業務を処理できるため、残業時間の削減だって可能になるかもしれません。そのためには、保育士の労働環境の改善は欠かせないのです。一歩、踏み出さなければ改善なんてありません。
その取り組みに対し、なぜ行政も私立保育施設も消極的なのか・・・
保育施設に最低限の保育士しか配置されていない保育施設では、保育業務だけで手一杯。ノンコンタクトタイムの導入なんて余裕もない。これが本音のところだと思います。行政も初めての事では全く興味なし、保育施設の運営者もこの取り組み自体に経験がないために普及がしないようです。
では、どんな事をしたら具現化できるのか・・・
私が取材した施設によると、ノンコンタクトタイムを導入するためには、業務内容を完全に見直さなければ無理のようです。
まずはこれのようです・・・↓
(1)すべての業務をリストアップし、現状を把握 (2)必要な業務と不要な業務に選別、業務削減 (3)必要な業務の簡素化を検討 |
さらには、Iノンコンタクトタイムの確保を実現するためには、業務効率化に役立つICTの導入です。
ICTではリアルタイムで情報を共有できるため、保育士同士や保護者との連絡をスムーズに行うことができるから絶対的だとか・・・
保育士不足、幼稚園教諭不足と頭ばかり抱えていても前進しません。
私は今月中に各施設の取材を進め、そしてデータ化し、何が足りないのか、保育士、保護者ともに「便益」を追求し、保育環境の改善の根拠を作成し、6月議会に臨もうと思います。
ますも誠二