人口減少により、長期的には税収など歳入の減少が見込まれる一方、高齢化は更に進む ことから、社会保障関係経費等が増加し、財政の硬直化が進行を強めていきます。 

 

また、数十年、いや数年後には、財政に余裕がなくなり、公共施設・インフラの老朽化への対応等が難しくなり、 全般的に行政サービスの低下を招いていくのが今後の市原市の課題です。

 

私はこう思います。人口減少や、インフラの老朽化のスピードがあまりにも著しくて、何年か見据えた市の計画が、そのスピードについてこれないような気がしてなりません・・・

 

つまり、体で例えると、大ケガをしてどんどん血液が流出しているのに、「今、血がたくさん流出しているので、数時間先を見据えて、たくさんの人を集めて、止血の準備をしましょう」と言っている様なもので、このままでは出血多量で死んでしまうのを待つばかりです・・・

 

そうではなく、今、この状況において、劇的な救命策を講じる事。多少のリスクあれど、打って出る勇気が行政には求められているはずです。

 

人口をV字回復まではいかなくともいいんです。今の時代、自然減少レベルで抑えることができれば良しです。

一方、人口超過している自治体はたくさんあります。

それらの自治体を自分なりに検証するとある共通点に辿り着きます・・

 

それは共通認識しているということです。

分かりやすく言えば、市民も職員も、議会も全員が同じ方向を向いているのです。

 

例えば、市の予算配分や人員配置を見直し、子ども・子育て支援に向けた施策へ舵を切ったとしましょう・・・

 

しかし、改革とはそんな簡単なものではなくて当然ながら大きな壁にぶち当たります。

 

つまり、この子供政策を、実現するには、まずは、納税者である市民やその税を預かる行政職員の納得が欠かせません。子ども重点の政策に理解を示さない人だって当然います。そこで庁内での意識の共有と地域への広報活動を徹底的にやるべきだと私は思うのです。残念ながら本市ではできていない様な気がしてなりません・・・

 

この政策が「なぜ必要なのか」「誰のためにするのか」。方向性の共有ができなければ、絶対に前に進みません。ある自治体に行くと、誰もがその政策(目標)の実現を夢見ている姿に本当に驚きました。

 

私はドクターカーを整備する時、多くの方々に反対されました。

人を救うためには間違いなく必要なのに、なぜか理解してもらえませんでした。常任委員会で委員長でありながら、声を大にして訴えた事もありました。前に進まず諦めかけた事もありました。

 

しかし、決してめげずに、丁寧な広報誌を作り、その必要性を駅で市民に訴える事から始め、各議員との人間関係も反省しながら、その2年後、皆の力が結集され、市原にドクターカーの実証実験が行われたのです。

 

議会だけでなく、職員も市民もオール市原になって今の課題を理解し合い、そして、未来の市原の子供のための政策実現に向かいたいものです。

 

ますも誠二