被災地に向かう会議をしているところに病院からの電話・・・
「これから緊急手術を行うので、ご家族は病院に直ちに来てください」と言うものでした・・・
一昨日、突然の腹部の激痛を訴え、救急搬送された父・・・
急性胆嚢(たんのう)炎という診断名でした。
胆嚢とはどんな臓器かというと、洋梨みたいな形をしていて、肝臓から生成された胆汁を濃縮し、必要な時にピュッピュッと消化管にそれを出す役割をしています。
また、その胆汁とは、脂肪を消化するために必要な液体で、肝臓で 1 日に 1 リットルほど作られています。
胆汁の成分は、ビリルビリンという黄色っぽい色素(うんちの色の素)、コレステロール、胆汁酸塩などですが、90%は水分です。 要するに、胆汁が胆のうに溜められている間に水分が吸いとられ、10 倍に濃縮され、それが消化管に出るというものなんです。
つまり、胆嚢は胆汁を貯めているだけの臓器なので、取ってしまってもあまり問題ないと言われている臓器なのです・・・
父は全身麻酔、腹腔鏡手術なので、お腹を開いた訳ではありません。
腹腔鏡手術はお腹の臓器の手術の主流であり、お腹にいくつかの穴を開けて画像をもとに摘出するというものです。
だから、お腹に大きな傷ができる訳ではないのです。
摘出した胆嚢は、真っ赤で、内側は完全に壊死しているようで真っ黒でした。
術後は痛みも少し緩和したようで、元気にLINEでコミュニケーションできています。
今、医療は大きく変わっています。できるだけリスクを回避しつつ、患者の苦痛のないように配慮してくれます。
しかし、病気は早期に発見するにこしたことはありません。早期であれば、リスクも苦痛も少なくてすみます。
どうか、皆さん、決して我慢せず早め、早めの治療をして下さい。
ますも誠二