今日は昔のビデオを添付します・・ぜひご覧になって下さい・・・それでは始まり始まり・・・

 

人生の中で50代というのはとても重要な気がしています・・・

 

50年も生きれば、一般的には良いことも悪いことも、楽しいことも傷つくことも、色々な事を経験してきます・・・

 

そんな多くの経験を活かして、人間は角がとれて丸くなったり、穏やかになったり、人間形成されていくものなのでしょうね・・・

 

私は昭和の剣豪 持田盛二先生(剣道範士10段)の遺訓を良く読むんです・・何度も読み返します。

先生の遺訓が、人が人生を生きる上でとてもヒントになる気がしています・・

 

先生はこう残しています・・・

剣道は五十歳までは基礎を一所懸命勉強して、自分のものにしなくてはならない。

普通基礎と言うと初心者のうちに修得してしまったと思っているが、これは大変な間違い
であって、そのため基礎を頭の中にしまい込んだままの人が多い。

私は剣道の基礎を体で覚えるのに五十年かかった。
 
私の剣道は五十を過ぎてから本当の修行に入った。

心で剣道しようとしたからである。
 
六十歳になると足腰が弱くなる。

この弱さを補うのは心である。

心を働かして弱点を強くするように努めた。
 
七十歳になると身体全体が弱くなる。

こんどは心を動かさない修行をした。

心が動かなくなれば、相手の心がこちらの鏡に映ってくる。
心を静かに動かされないよう努めた。
 
八十歳になると心は動かなくなった。

だが時々雑念が入る。

心の中に雑念を入れないように修行している。

    

    惟うに剣道は人を切るに非ず
    自己の邪念を断ち 常に不動心を養い
    心身を鍛錬して聡明なる理智と
    果断なる意思 温和なる情操を育て
    又師に厚く相互の礼を守り より高い心と
    技を求めて修行し 人倫の大儀を知りて
    人の道に通ずる大道を踏み行い 世を益するにあり
                          持田盛二

 

 

私は持田先生の遺訓をこんな風に勝手に読み替えています。

人生に置き換えると、50歳までは色々な経験をすれば良い。良いも悪いも全ての経験が勉強だ。

しかし、50歳からはその全ての経験をしっかりと整理し、人間らしい心で行動し「真理」を探求すべきだ。

その真理とは何か・・いつどんなときにも変わることのない、物事の筋道、真実の道理を極める事だ。50歳からは、不動の心を作る事にあり、そして自分だけの不変の「真理」を確立する事にある・・・勝手な解釈ですが、私はこんな風うに思って生きています・・・

私のレベルでは剣道には活かせない分、持田先生の遺訓は人生に活かせたら良いなぁ・・なんて思い読み返しています。

 

今日は市原市民大会で1日審判員でした・

少し疲れました・・・