この言葉を、今週はいったい何度言葉にしただろう。
コロナって風邪みたいなもんでしょ?
私はかからないから。
だってやりたいんだもん。
そんな言葉に、何度今のこの国の状況を説明し、
今、私たちが軽く選択することが、
この国の行方や、
人の命を巻き込んでしまう可能性があることを伝えて、伝えて、伝わらなくて。
正直、ここまで意識が違うのかと絶望しました。
備蓄を進めれば鼻で笑われ、
新型コロナについて話せば大袈裟だといわれ、
言いたくない言葉を言わざるをえなくて、結局何にも伝わらなくて、
怒って、泣いて。
いいんです。バカにされたり、恨まれたりしても。
それで感染が少しでも防げるのなら。
でも、心がとっても疲れてしまいました。
こんなにたくさんの感情を味わったのは、久しぶりです。
ブログを書こうとしても、いい言葉が浮かばず、
何よりも自分をほっとさせなきゃなと反省し、
やっと腹を括れて、今これを書いています。
若い人はかからない。
かかっても、無症状や軽く済むから大丈夫。
そう思っている人も多いでしょう。
でも、今回の新型コロナの怖いところは、
そういう無症状の人がウイルスの運び屋になり、
免疫力が下がっている人に移してしまうというところなんです。
だから、イタリアなどでは、
こんな事態だからと、実家に戻って両親に移してしまって、
感染を広げてしまった例がいくつもありました。
広がってから気づくのでは遅いんです。
今なら食い止められる可能性がまだあるんです。
今回のことで分かった人も多いと思いますが、
この世界には、影響力のない人は誰一人としていません。
みんな、誰かと関わり、生きている以上、
誰もが誰かに影響を与えてしまうんです。
だから、家にいてください。
出かけないでください。
私はかからないなんて思わないでください。
この国の法律では、自粛という言葉にたくさんの意味が込められています。
自粛とは、私たち一人ひとりの選択に委ねられているということなんです。
自由だからこそ、そこには責任が同時に存在するんです。
想像力を持ってください。
今のその選択は、本当に必要なことですか?
他に方法はありませんか?
新型コロナが収束してからでも、できることではないですか?
経済が大変なことになることもわかります。
でも、命があれば、どれだけでもやり直せます。
感染が広がってしまったら、それさえもできなくなってしまいますよね。
当たり前ではない日常が、当たり前に思えるくらいになるよう、
みんなで力を合わせて、この難局を乗り越えていけることを、
心から願っています。
(この中の動画をぜひご覧ください。)
今まで普通にやっていたことが果たして本当に必要なことなのか?
それぞれが考えるときなのだと思います。