フランスは医療大国と言われてきましたが
15年ぶりにフランスに戻ってきて、
医者不足の深刻化が本当に進んでる
つい先日、歯医者さんも
予約しようとしたのですが、
新規は断わられるしで、
やっと予約できて2ヶ月待ちとなったからです。
フランスは今まで医療大国として
機能を発揮して、たくさんの方々を
国境を超えても助けたのですが。。。
今はかなり現場は大変なようです
今ではコロナの感染患者で大変さも更に
増しているでしょうが、
コロナ発生以前から医者不足になっています。
なぜ医療大国フランスなの？
日本でも当たり前ですが、
フランスにも国民健康保健制度があって、
フランス人だけでなく、
フランス在住の外国人も医療を受けれます。
国民保健 sécurité socialが基本7割負担してくれ
3割が自己負担になりますが、
任意保険Mutuelleに加入すれば
受診料や薬代も無料になります。
また申請がいりますが、
収入が少ない人向けの自己負担なしてで
無料になる制度もあります。
またどの人も必要なら
◆眼鏡、コンタクトレンズが無料
◆歯の矯正も保健適用
◆ホメオパシー、漢方、
マッサージも保健適用
◆癌治療が無料
◆出産費用も無料
大きな病院に直接行くのでなく、
地域のかかりつけ医から診察して、
地域の検査機関や専門医、病院などに
進んでいくシステムなのです。
かかりつけ医を通さず病院受診になれば
7割負担になる制度があります。
あるアルジェリアの青年が弟が
病気でフランスの医療を受けるから
移り住んだとわたしに話を
してくれたことがありました。
外国の人々にも平等に医療をという
フランスが取り組んで来たのは、やはり凄いですね
医者不足の実態〜まず予約困難
こちらは、わたしの体験からになります。
子供が学校に出す書類に、
かかりつけ医を書く欄があります。
かかりつけ医が見つからず苦労しました。
患者が多すぎて、新規患者は受け付けない
医院が殆どで、いろいろと断られました。
学校の書類のためにと、知人を通してできました
今回のわたしの歯医者の予約にしても、
新患はお断りとあっさり丁寧に言われてしまう
ネットで探して電話でメッセージ残して、
やっと繋がって予約できました。
2ヶ月待ちしかないとのこと、
歯の被せものがとれて、痛みはないので、
こちらでお世話になることにしました。
またある人は、かかりつけ医から
専門医の皮膚科受診を勧められ、
予約したら6ヵ月待ちとなってます。
それもこの町にはないので他の町です。
田舎であるほど、お医者さん不足は深刻化してます
なぜ医者不足に？
大学に入るのは簡単でも、
医大学を卒業出来る割合が
2割にも満たないと言われています。
フランスは
大学に入るのは簡単ですが
卒業するのは大変
かかりつけ医は、普通の自宅やマンションの
一角を予約制にして開業しています。
看護師、受付の人もないことも多々あります
予約から医療事務、会計登録の
作業なども行って、なかなか大変な仕事環境です
そして、ドクターによりますが
自宅を訪問する診察もされています。
高齢者の方で歩いて通えそうでも
訪問をお願いできるそうです。
夫のお母さんも利用してました
サービスは素晴らしいですが
医者不足ではいろいろ大変です。
また受付の人を雇用するには
個人では大変な面があるようです。
日本のように時給のアルバイト雇用とはいかず
社会保障の支払い、有給なども
整えなくてはならずハードルがあるようです。
どうしても困った時は
1年ぐらい前、子供の身体に湿疹ができて、
かかりつけ医もないとき、
救急外来に飛び込みました。
行けば受け付けてもらい、
待ち時間もほとんどなく、
無料で診察、薬をもらい帰りました。
よく周りを見ると、
歩いて来てありま重症そうでない人も
救急外来に来ている人も。。
かかりつけ医が機能せず、
どうしても心配で来る人が
いるんだろなぁと感じました。
ですので本当に困って、
かかりつけ医にも診てもらえない時は
救急外来に。。
町の薬局には必ず、
休日でも開いている
薬局と緊急病院が書いてあります。
薬局が閉まっていても見えるように
通りに面したガラスやパネルにして
貼ってありますよ☆
