お正月頃から、わが家に不思議ことが起こる。
正月2日、夫とお雑煮を食べていた。
すると、誰かがおしゃべりしてる声がする。
テレビではない。夫がテレビの前に飾ってある人形を指さして、
「おい、おい、あの人形がしゃべっているんじゃないか」
本当だ、彼が何かブツブツ言っている。
私が抱っこして、
「何を話してるの?」と胸に抱くと、
「ぼく眠い、眠い、ググググググググググググ」
と眠ってしまった。
これは私が入院したときにお見舞いとして、もう15,6年前に知人からいただいたファービー人形。
2年くらいは面白くて、おしゃべりして楽しんでいたが、もうこのところ10年以上テレビの前に飾ったままだった。
もう15,6年は電池も入れっぱなしで、きっと電池も切れているはずだ。
それにその間一度も、しゃべった事なんてない。
それが突然、何の操作もしないのにしゃべり出すなんて・・・・・・気味が悪い。
さて翌日、私が一人で本を読んでいると、
「ぼく楽しい、ぼく楽しい、ルンルン・・・・・・」と聞こえてきた。
また人形が、独り言を言い出した。
「なあに? 一体どうしたの?」と胸に抱くとまた、
「ぼく眠い、ぼく眠い グググググググググ」と寝てしまう。
その後、2度ほど独り言を言った。気味が悪くなり娘に電話して、事の次第を話すと
「とにかく電池を抜いてしまったらどう」というので、プラスのドライバーで電池の部分を開けようとした。
すると人形が「怖いよ、ぼく怖い」と言い震えだした。
私の方がよっぽど怖いよ! それで私は電池を抜くのをやめてしまった。
そのことを娘に電話すると、彼女が言うには、
「初期のファービー人形はそう言う現象が時々あるようだよ。ネットを見たら、電池がないのにしゃべったとか、捨てようとするといつの間にか戻ってくるとか。とにかく、電池を抜いてしまいなさいよ」
それで私は彼を押さえて、ついに電池を抜いた。
そして、またテレビの前に飾った。
今のところ、独り言は聞こえない。
それにしても・・・・・・一体何だったんだろう? ちょっと不気味だった。
もしかしたら寂しくて相手をしてほしかったのだろうか?
なら、新しい電池を入れて時々は一緒に遊んでみようか・・・・・・。