先日のこと、固定電話のベルが鳴った。
受話器を取ると、
「不要になった靴はありませんか? どんな靴でも、お引き取りいたします。
履けそうなものは500円前後でお買いいたします」
この手の電話は、もう3回も掛かってきていて、その都度お断りしていた。
でも、自分で処分するのも大変だから、持って行っていただければありがたいと思って承知した。
午後2時に、来てくれるというので、靴の整理を始めた。
夫は靴が大好きで、ものすごく沢山持ってる。
私も、膝を痛めてからはヒールの高い靴は履かなくなったので、思い切って処分することにした。
中には思い出のある靴もあり、迷ったが捨てることにした。
夫と2人で40足以上を段ボールに詰めて用意した。
もったいないが、まだ使用してない靴も6,7足あった。
2時15分前くらいに、
「用意は出来ていますか?」の電話があり「はい」と言うと、
「壊れかけた腕時計なども出してください」「それはありません」
ところが2時になっても業者はやってこない。
2時半になってこない。3時になっても。しびれを切らして、掛かってきた電話番号に電話してみるが、何度掛けてもつながらない。
もしかしたら、だまされたかな? 娘に電話してみると、
「おかあさん、それは詐欺だよ。消費者センターに電話して聞いてごらん」
直ぐにそこに電話してみた。
応対に出られた方は、
「それは間違いなく詐欺です。大体、履けなくなった靴を誰が無料で捨ててくれるんですか」
そう言われて、本当にそうだと納得。
「靴をといいながら、宝石や着物などを強引に買っていくんですよ。もし遅れてきたら、絶対に断りなさい。
今から家中、施錠して下さい。業者が来ても、インターフォンで断ってください。ドアを開けてはいけません。もし、居座られたら、警察に電話しますと言いなさい」
私は言われたように施錠した。
すると「ぴ~んぽ~ん」玄関の呼び鈴が鳴った。
夫がインターフォンで「約束の時間が違いますからお断りします」
「すみません、前のお宅で遅くなってしまいました」
「まあ、わが家では、お断りすることに決めましたから」
夫とやりとりしていたが、何とか帰ってもらった。
被害がなくてほっと一息。
その日の夜、コーラスの練習の折に、団員にその話をすると、一人が悔しそうに言った。
「私、やられちゃったの。靴を外に出しているすきに、男の人が家に入り込んでしまって。結局、宝石を出せとつめよられて、良い指輪をやられちゃった」
またある人は、宅急便だと思いドアを開けたら、中に入り込まれたという。
世の中、恐ろしい時代になったこと!
気をつけないと!
わが家の裏庭で、茗荷が生り始めた。
素麺や奴豆腐の薬味にとっても助かる。
ひまわりも咲き出した。
悪い人たちもいるけれど、自然は良いね。

