阪神淡路大震災から今日で17年。
あの日の朝、テレビに映された光景をみた衝撃は今でも忘れられません。
東京にいた私でさえそうだったのですから、神戸に、淡路に住まわれていた方の心持ちはいかほどだったのか・・・想像を超えます。
毎年この日には祈る気持ちで過ごしていました。
しかし、今年は少し違うのです。
東日本大震災が起こり、なにかと阪神淡路大震災が“引き合い”に出されてきましたよね。
数字の比較がとにかくなされた。
私は、違うと思う。
どっちが大きくてどっちがすごいとかじゃないのよ。
阪神淡路大震災以降の大きな地震での“対応”。
仮設住宅が建つ、物資が届く・・・
当たり前のように今ではなっている防災関連の決めごとは、全て“阪神”が私達に提起してくれたもの。
阪神淡路大震災では、なにもなかったのですよ・・・。
この震災があって初めてどうしたらいいか、こうしたらいいか、
そうやってマニュアルができていったのです。
物資も届かない。
寒空の元、何日も野宿を強いられた方もたくさんいたと聞きました。
一瞬にして消された思いで、景色、友達・・・。
そんな切望の中にありながら、神戸のみなさんは立ち上がったんです。
阪神淡路大震災。神戸。
それらは被害の規模をはかるスケールではなく、鎮魂の灯であり復興のシンボル。
忘れてはならない、あの悲しみ・・・そして勇気。
東日本に住む者として、今日は
祈りの日であり、同時に勇気を胸に頂く日でもあります。
空にいるみなさん・・・見守っていて下さい。