田舎を捨てる日が近づいて来た。
妻や家族と離れる事が一番辛かった。
借金取りと郵便局が来る時間を避けて身の回りの物を実家にはこんだ。
近所にも居なくなった事が分かるのを遅らせる為に実家から荷物を運送会社に引き渡した。
一軒家に住みそこそこ贅沢な生活をしていたが荷物の整理をして1Kのアパートに引越しするのはこの歳では惨めな気持だった。
しかし田舎に居たところで再起はあり得ないのでこの選択肢しかなかった。
引越しの為の荷物整理も気持の切り替えが出来ないのでなかなかはかどらない。
日にちが迫って来てやっとなんとか間に合った。
旅立ちの日妻とお袋が空港まで見送りに来た。
妻は不安と淋しいさで泣いてばかり居るのでお袋が気を使って来たのだと思う。
搭乗手続きをしたら悲しくなるのですぐに帰るようになっていた。
しかし、空港に着いたらやけに人が多い。
手続きカウンターもいつもよりも混んでいる。
手続きをするのに並んだ。
すると、落雷で飛行機が3時間以上も遅れているらしい。
私らしい、これから再起のスタートだというのに、波乱だ~
お陰で妻とお袋と居れる時間は長くなったが妻の様子を見て居ると汗が止まらない。
あっというまに3時間が