おにゆり
先に笑う
ご自宅での介護をされている方の
支援をするのが私たちの仕事です。
介護される方の状態や考え方によって
ご家族の介護状況も変わります。
物忘れが多く記憶することが難しい方
身体的に支障のある方
両方とも問題を抱えておられる方
寝たきりの方
外に出て戻ってこられない方
介護に対して拒否をされる方
もちろん、介護をする方の考え方でも
大きく変わります。
また家族構成でも介護の態勢は
違ってきます。
介護度が重ければ介護が大変かと
いうとそういうことでもありません。
介護度が軽くても介護するのが
たいへんなことも大いにあります。
たった一人で介護をされているご家族は
とかく介護に没頭し、ひとりで何とか
諸々の問題を解決しようと氣負いがちです。
そうした場合、思うようにいかないことが重なると
とても苦しい境地に立たされます。
いい介護がしたいという思いが
介護をする人の生活の楽しみを奪う
ことがあります。
いい介護をしたいのであれば、先ずご自分を
楽しませていただきたいのです。
好きなことを見つけて楽しむ時間を
作ってくださいね。
そして笑ってください。
あなたがあなた自身の生活を楽しんだ時、
はじめていい介護ができるのです。
あなたが嬉しそうにしている姿は
周りをリラックスさせて明るくします。
自分を楽しませると、とげとげしたお相手の言葉が
以前よりも柔らかく聴くことができます。
あなたの笑顔がお相手の表情を和らげ
無理難題を言う機会が少なくなります。
あなたから見て手抜きぐらいが
ちょうどいい介護なのです。
全てを教科書通りにやるよりも
誰かに手伝ってもらったりして、
あなたが楽しんで笑っているほうが
お相手にとってずっと大きな安らぎであり
幸せなのです。
怒ってもいいですし、イライラするのも
大事です。弱音を吐くのはもっと大切です。
そうした感情が出るあなたを
愛おしんでくださいね。
そこから笑顔を生まれるのですから。
いい介護とは介護者の笑顔から
始まるのだと信じています。
ちょっと寂しくなったら私とお話しましょ。
また、明日ね！
あなたは大丈夫です！
いつだって大丈夫！
あなたを心から応援しています。
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