多賀神社(たがじんじゃ)東京都八王子市
主祭神 伊弉諾尊
伊弉冉尊
社格等 旧郷社
元本郷にあり、人皇六十一代朱雀天皇の御宇、四品兵部卿貞純親王の皇子、六孫王経基。
天慶元年三月、武蔵介に任を蒙り、其四月武蔵国埼玉郡、箕輪城に到り、給ひしが、比時に當りて、
先づ任国内を一巡せばやと思立せられ、適々多摩の群なる。府中の駅に泊し給ひ、
夫より西武甲の国境に近づき、四方を眺望あらせ給う程に、人戸甚だ希少にして、草葬の原野のみなりき。
経基王心中に思へらく、土地肥えたりと雖も、人民少なれば、国家開けず。
願くば黎民の繁茂して国土の豊安ならむ事をと、遂に一宇の祠を建させ給ひ、
国土開闢、黎庶多生の神徳有らせ給ふ。
伊弉諾伊弉冉の二尊を勧請し給いて、蒼生の茂育し、土地の開け行かん事を祈誓し給う。
今の八王子町元本郷に祀れる多賀神社是なり。
多賀神社は、938年(天慶元年)、武蔵介に任ぜられ、
武蔵国に赴任した源経基が、国土豊穣、万世安穏を祈願する為、
近江国の多賀大社から分祀し、現在地に勧請したと伝えられている。
その後、1260年(文応元年)、幕府の権力者である北条時頼が国内巡行の折、この地で病に倒れたため、
この多賀神社に古鏡一面を奉納して祈願したところ、
病が治癒したことから、社領七反歩が寄進され、祈願所としたと伝えられている。
御祭神は国土創造の神である伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神を主祭神として祀っている。
伊弉諾尊と伊弉冉尊は、夫婦神として我が国初めての神様で、伊勢神宮御祭神の天照大神を産んだ神であり、
良縁成就、子孫繁栄のほか、家内安全、健康長寿、病気平癒などの神徳がある。
また、伊弉諾尊はお祓いの神としても知られている。
■講師及び主宰
増田流療法伝修会主宰
増田接骨院 増田次男
商標登録出願済
増田流療法・神界療法・増田流療法伝修会