町田校教室長からのメッセージ | 増田塾町田校ブログ

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難関私大文系受験専門予備校「増田塾」の町田校舎ブログです。

 こんにちは、増田塾町田校です。
 今回は、当校で指導している町田校教室長より、受験生の皆様へ激励のメッセージをお送りします。


 「勉強」という言葉の語源は「勉め強いる」だそうです。つまり、やりたくないことを無理にやる、という意味です。「楽しく勉強する」というのは、語源からすれば矛盾しているわけです。それに対して「学習」は「学び習う」ですから、より積極的なイメージがありますね。

 受験の準備をするという意味で使われる言葉は「受験勉強」であって「受験学習」とは言いません。それはおそらく、自分のやりたいことを一時的に犠牲にして、合格の為に「勉め強いる」という感覚があるからだと思われます。

 ここで私が言いたいことは、「受験勉強」ではなく「受験学習」に意識を切り替えろ、ということではありません。「受験勉強」とは辛い作業で当たり前なのだ、と認識してほしいのです。
 
 何かを得るためには何かを捨てなければならない、という原理は非常にシンプルで、森羅万象に通じる真理だと思います。山の頂からの美しい眺めを見る為には、多くの時間とエネルギーが代償になるように、痛みを伴わない感動というものはきっとありません。
したがって、心身ともに辛く苦しい実感があるとしたら、それは確実に「何かを得ている」証拠です。
 
 単純作業を続けるがしんどくて、問題演習にばかり手をつけたがる人、またはその逆で、難しい問題に頭を悩ませたくなくて、延々インプットを繰り返す人。一定の成果は上げられるでしょうが、成長痛を伴うものではないでしょう。自分にとって辛く苦しい経験しか、人を前進させてはくれないのです。
 
 ただ、その経験には持続性・汎用性があり、受験生生活を終えた後でも、様々な局面で支えになるものです。だからこそ、今踏ん張ることは大きな価値があると言えます。今は分からないかもしれませんが、人生の先輩たちは皆そう言うはずです。

 「勉強」のサポートをする側の我々(もちろん保護者の方や高校の先生たちも含めて)は、受験勉強の苦しみを十分に知っていますから、生徒の辛そうな顔を見てその痛みをありありと想像することができます。だから弱音を吐いて座り込んでしまうのを見ると思わず甘い言葉をかけてあげたくもなるのですが、少なくとも目標があってそこへ辿りつこうとしている者にとっては全くの逆効果であると分かっているし、また渦中にいると気づかない成長の輝きが我々の目に映っているため、受験まで本気で叱咤激励を続けていこうと思うのです。
 
かつての生徒が晴れやかな表情でこう言ってくれました。「自分に厳しくなれました。ありがとうございました」。
 
 毎年このような言葉を受け取るとそんな生徒の成長を誇りに思いつつ、また襟を正して生徒に真摯に向き合おうと気持ちになります。

 やる気と目標を持って来てくれれば、我々が最後まで並走します。
 人生で最大のターニングポイントを、手を抜かずに走り抜きましょう。
 

 

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