愛知県内の所有者不明橋について質問しました
こんにちは。
ますだ裕二です。
今日は、建設委員会が開催され、私からも愛知県内の所有者不明橋「勝手橋」について質問させていただきました。
QAは以下の通りです。
(質問1)
私からは、県管理河川に無許可で設置された所有者不明橋について、伺っていきたいと思います。
この件については、国土交通省が本年5月に全都道府県対象に調査をおこない、その結果を本年の8月に共同通信が発表し、地元新聞紙面にも掲載されたことから、私の所属する愛知県宅地建物取引協会の方々からも所在地や状況について質問をいただいていました。
報道の内容につきましては、全国で河川に無許可で設置するなど、管理者がわからない橋が9000以上存在し、自治体の手続きミスで管理者不明になった事例もあるとのことでした。
管理者がわからない橋は責任の所在が明確でないことから、日ごろの管理や維持がなされていないものが多く、大規模地震発生時には倒壊の恐れがあり、一般の通行人が巻き込まれるなどの人的被害が危惧されます。
そこで、本県管理の河川において、管理者不明橋はどのくらいあるのかお聞きします。
(答弁1)
管理者不明橋につきましては、本年5月に、国土交通省水管理・国土保全局から、全国の都道府県及び政令指定都市に対し、令和4年3月31日時点での数量等の調査がありました。
本県が管理する河川では、把握していた2橋について、国土交通省に報告しております。
(質問2)
所有者不明橋が県内に2か所存在することがわかりました。
それでは、愛知県が把握しているその2つの橋は現在どのような状況なのか。一般の通行人が使用しているのかお聞きします。
(答弁2)
一つ目は、二級河川境川にかかるコンクリート製の橋梁で、刈谷市と大府市にまたがって設置されております。
この橋梁は、老朽化が進んでいることから、現在、両市により、通行止め措置を行っております。
二つ目は、知立市内の、二級河川水干川に鉄板をわたした小規模な橋であります。
この橋は、農地への出入りのために設置されたと推測されますが、現在は、開発が進められ、付近に農地がなくなったことから、利用はないと考えられます。
(質問3)
今現在の状況はよくわかりました。
滋賀県の事例をあげたいと思いますが、草津市で、滋賀県管理河川にかかっていた所有者不明橋で自転車の車輪がはさまる物損事故があり、河川管理者である滋賀県に損害賠償を求める民事調停を申し立てる事態となったと聞き及んでいます。
このように、本来、河川法によって所有者に義務付けられている維持・管理の責任が、所有者不明な橋であることから、その責任が管理者に問われたような事例であったと思います。
従って、愛知県内でも、万が一、その2つの橋が原因で何らかの事故が起こった場合には、管理者である愛知県の責任が追及されることになることと推察されます。
そこで、この2つの橋について、撤去などの必要があると考えますが、河川管理者として、どのように対応していくのかお聞きいたします。
(答弁3)
この2橋は、現在、一般の通行はありませんが、河川管理上、支障があることから、撤去などの措置が必要であると認識しております。
これらの橋の取り扱いにつきましては、地元自治体と連携して、早期に解消できるよう、取り組んでまいります。
(質問4)
これは、何年もかけてやることでなはいと思いますので、迅速な対応を重ねてお願いします。
最後にしますが、愛知県の管理する河川は約1800kmもあるので、本当に大変なことではありますが、県管理河川で管理者不明橋がこれ以上増えないように、今後も引き続き監視に努めていく必要があるかと思いますが、今後どのような対応を行っていくのかお聞きします。
今後、国交省も各地の解消事例をあつめて周知していくとの方針でありますので、国ともしっかりと連携をとっていただき、一刻も早く問題解決に努めていただくよう要望します。
(答弁4)
管理者不明橋は、あってはならないと考えているため、今後、新たに管理者の不明な橋が設置されないよう、日常の河川巡視で、しっかり確認するとともに、毎年行う堤防点検時にも同時に確認するなど、監視に努めてまいります。