11月定例議会が開会されました
こんばんは。
ますだ裕二です。
今日から
11月定例議会が開会されました。
冒頭に知事より提案理由の説明があり、早期議決が必要な議案につきましては、慎重審議の後、全会一致にて可決されました。
令和3年11月定例愛知県議会
知事提案説明要旨
新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
今後の感染拡大への備えとして、第5波の2倍程度の感染力を想定した上で、ワクチン接種率が約8割になったことや、治療薬の開発等を踏まえ、「保健・医療提供体制確保計画」を策定しております。臨時の医療施設の開設を含め、最大2,534床の病床確保や保健所の機能強化等の対策をしっかりと進めてまいります。
今後、12月からは、医療従事者等を対象とした、新型コロナワクチン3回目接種を開始します。本県には、すでに11月15日の週から、3回目で使用する約20万回分のファイザー社ワクチンが届けられており、約58万回分の11月末在庫と合わせて接種してまいります。
さらに、来年2月及び3月に接種する分として、ファイザー社ワクチン及びモデルナ社ワクチン、合わせて約193万回分が供給されることとなっております。
国、市町村、医療機関、医師会等関係団体と緊密に連携しながら、万全の接種体制を整え、3回目のワクチン接種を円滑に進めてまいります。
(最近の経済情勢と来年度の予算編成)
大幅な減収を見込んで予算計上した本年度の県税収入につきましては、企業業績の回復を受け、当初の見込みを上回る水準で推移しております。
また、来年度についても、法人二税収入に影響を及ぼす上場企業の2022年3月期の業績予想は、増益見通しとなっておりますが、一方で、半導体需給のひっ迫や原材料価格の高騰が企業収益に与える影響が懸念されますので、今後の国内外の社会経済状況等を注視し、来年度の税収を慎重に見極める必要があります。
真に必要な分野に限られた財源を重点的かつ効率的に配分することを基本に、来年度の予算を編成してまいりたいと考えております。
(エアロマート名古屋2021)
航空宇宙産業の継続的な発展を地域一体となって推進するため、県を中心に、名古屋市を始めとする行政や支援機関、大学で「あいち・なごやエアロスペースコンソーシアム」を構成しています。
この商談会において、コンソーシアムの出展ブースを確保し、これまでで最大規模となる県内企業57社とともに、「あいち・なごやパビリオン」として出展しました。
幅広い分野からの受注獲得を目指した商談が、約900件実施されるなど貴重な機会となりました。
今後も、国内随一の集積を誇る愛知の航空宇宙産業をしっかりと支援してまいります。
(中部圏知事会議)
「リニア中央新幹線の東京・名古屋間開業効果の最大化と一日も早い全線開業の実現」、「中部国際空港の第二滑走路の整備を始めとする機能強化」など、中部圏が抱える諸課題や必要な施策について、「国への提言」としてとりまとめました。
各県の知事や市長と力を合わせ、中部圏の更なる飛躍に向けて全力を尽くしてまいります。
(SDGsの推進)
スーパーシティや環境に配慮した都市・交通政策の取組について発表するとともに、空港島における水素ステーションや自動運転の実証実験を会議参加者に視察いただくなど、本県のSDGsの達成に向けた取組を国内外に広く発信しました。
「SDGs未来都市」に選定されている本県の取組を発信するとともに、県内全域にSDGsが普及・浸透していくよう取り組んでまいります。
(県産農林水産物の需要拡大)
11月20日から23日までの4日間、名古屋市久屋大通公園一帯で、本県産の花きの魅力を伝える「あいち花マルシェ2021」を開催し、多くの方にご来場いただきました。
県産農林水産物の魅力発信に積極的に取り組み、知名度向上と需要拡大を進めてまいります。
(自動運転社会実装の推進)
自動車産業の一大集積地である愛知が、引き続き日本、そして世界をリードする存在であり続けるために、自動運転の更なる高度化や社会実装を推進してまいります。
(女性の活躍促進)
女性の活躍促進に積極的に取り組んでいる「あいち女性輝きカンパニー」の中から、他の模範となる優良企業6社を表彰しました。
すべての女性が輝く愛知の実現に向けて、しっかりと取り組んでまいります。
(あいち産業DX推進コンソーシアム設立総会)
11月5日に、県内の企業や経済団体、大学、金融機関、行政などが一体となった「あいち産業DX推進コンソーシアム」を設立しました。
このコンソーシアムを最大限活用し、地域一丸となったデジタル化・DXを更に加速していくため、企業の声を伺いながら、人材の育成、デジタル技術活用ノウハウの提供等、様々な課題への対応を着実かつ迅速に進めてまいります。
(エシカル×あいちフェスタ)
本県では、持続可能な社会の実現に向けて、人や社会、環境に配慮した商品サービスを選んで消費する「エシカル消費」の普及に取り組んでいます。
今後も、SDGsの様々な目標の達成に貢献する取組でもある「エシカル消費」の普及啓発に取り組んでまいります。
(地震・防災対策)
県民の皆様の防災意識を高める取組を進めるとともに、国、関係自治体、防災関係機関等と連携を図り、防災対策に万全を期してまいります。
(愛知県基幹的広域防災拠点)
大規模災害への対応は急務であることから、国の整備を待つのではなく、県自ら「基幹的広域防災拠点」を整備し、中部圏の拠点としても貢献できるよう、早期に整備する方針といたしました。
拠点の本部機能としては、県・市の消防学校を集約・活用することとし、候補地を、「アクセス性」、「災害リスク」、「オープンスペース確保の可能性」から、「名古屋空港北西部」と選定しました。
今後も愛知県基幹的広域防災拠点の整備に向け、しっかりと取り組んでまいります。
(県立高等学校再編将来構想(案)の策定)
この再編将来構想(案)では、県立高校の一層の魅力化・特色化と再編の方向性の柱として、「中学生が学びたいと思える学校づくり」を始めとする5つのポイントを中心に据えており、今後、この方向性に基づき具体的な検討を進めていくこととしています。
学校現場と県教育委員会、地域の皆様が一体となって、地域にとって、かけがえのない魅力ある県立高校づくりに取り組んでまいります。
(全国知事会「コロナを乗り越える新たな地方創生・日本創造本部会合」)
全国の知事と連携して新型コロナウイルス感染症の脅威を乗り越え、未来を切り拓く地方創生の実現に、全力で取り組んでまいります。
(藤井聡太さんの史上最年少四冠達成)
藤井四冠におかれましては、史上初の十代での四冠達成という前人未到の偉業を成し遂げられ、現役棋士としてのタイトルの最多保持者になられたことに、心より敬意を表します。
今後も、将棋界を代表するスターとして、一層活躍されることを期待いたします。
(国の施策・取組に対する要請活動)
県政の様々な課題について、国に対して必要な支援や協力をしっかりと働きかけてまいります。
(ロボカップアジアパシフィック2021あいち)
大会の成果を継承し、引き続きロボットの研究開発や社会実装、人材育成に取り組み、世界に誇れるロボット産業の拠点形成を目指してまいります。
(東三河スタートアップ推進協議会)
県内地域の特性や強みを活かした拠点形成を促進し、中核支援拠点となるSTATION Aiと県内全域でのスタートアップ・エコシステムの形成を目指してまいります。
(第38回伝統的工芸品月間国民会議全国大会)
我が国のモノづくりの原点である伝統的工芸品産業の持続的発展に向け、今後もしっかりと取り組んでまいります。
(愛知県スポーツ顕彰の授与)
来年2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピックや2024年のパリオリンピック・パラリンピック、2026年に愛知・名古屋で開催するアジア競技大会などの国際大会で、本県ゆかりの選手が大いに活躍されるよう、しっかりと支援してまいります。
(交通安全対策の推進)
2021年も残すところ1か月余りとなりましたが、総力を挙げて交通事故防止に取り組んでまいります。
(補正予算案)
補正予算の総額は1,713億8,601万余円の減額で、会計別では、一般会計で1,712億3,657万余円を減額、特別会計で289万余円を減額、企業会計で1億4,654万余円を減額するものです。
(補正予算案以外の議案)
条例関係議案が18件、その他の議案が13件です。
どうかよろしくご審議の上、適切なご議決を賜りますよう、お願いを申し上げます。