閉院までの数か月間、スタッフが本当によく頑張ってくれました。飼い主さん達がスタッフのことを本当によく褒めてくださいました。
一番嬉しかったのが、「ここのスタッフさんは、優しくて温かいのが本当にいいですね」そんな風に何人もの方が言ってくださいました。
「優しい」に「温かい」がついているのがとても嬉しいことでした。それはずっとそんな病院でありたいと思っていたからでした。
「次はどこの病院に行かれるのですか?私もその病院にしたくて、その方が安心だし・・」そう言葉をかけて頂いていました。
とても嬉しい言葉でした。スタッフのことを褒めてもらえるのが、私は何より嬉しくてすぐに泣きそうになってしまいます。
またある飼い主さんに、「ここの病院のいい所は、スタッフさんの勤続年数が長いこと」と言ってくださいました。
石川ちゃんは勤続20年、同期の堀田ちゃんと丸ちゃんは15年、またまた同期の山ちゃんとこばちゃんは6年勤めてくれました
以前に勤続6年の山ちゃんが「自分もこんなに長く勤めるとは思っていませんでした」と話してくれたことがありました。
「6年で長いの」と思ったのですが、山ちゃんの友達で動物病院に勤め続けている人はひとりもいないと言うのです。やっぱりどこにも強い人がいて、労働環境が良くないので辞めてしまうのだそうです。
当院の先輩たちは誰もが穏やかな性格で、先輩風など吹かす様なタイプではなく、後輩思いのとても優しい先輩でした
またそんな先輩達にとって後輩に当たる山ちゃんはしっかり者で頼りになり、こばちゃんは頑張り屋さんで素直な可愛らしい後輩だったのだと思います
そんなみんなが大変な時も助け合っていた姿を目にして来ました。
閉院に際しても、閉院するのはこちらの事情なので、「もし新しい所が決まったら、いつでもそちらに行ってもらってもいいから、遠慮しないようにね」と主人が話していました。
「ああそうだなあ。こちらの事情に合わせてなんて言えないし・・」と、それは当然のことだと思っていました。
しかしその後、こばちゃんが次の就職先が決まりそうだということを耳にして「え~ 最後を一緒に迎えられないかもしれないの~」とそんな風に思ったらとても寂しくなってしまって、思わず涙がこぼれてしまいました
でもその後、最後までいるために再就職先に事情を話して待って頂いて、閉院日翌日の12月1日から新しい所で働くようにしてくれたと言うのです。
また新婚の山ちゃんも閉院まで勤務するために他県勤務のご主人に待ってもらって、閉院後に引っ越して就職先を探すようにしてくれました。「山ちゃん、こばちゃん、本当にありがと~~~(嬉し泣き)」
そんな風にスタッフみんなが病院のことを第一に考えて、最後の最後まで気持ちよく一生懸命働いてくれました。
みんな優しかったな そんな優しいスタッフ全員と病院の最後を迎えられた事は本当に幸せなことでした
みんな、本当に本当にありがとう~~~~~~
つづく
YOUKO