昨年の閉院時にスタッフの粋な計らいで、飼い主さんたちから“一言メッセージカード”を頂き、本当に沢山の思いのこもったコメントを頂きました
全てを紹介させて頂くことは出来ませんが、頂いたコメントの中から、時々ご紹介をさせて頂いていますので、よろしかったら是非ご覧くださいね。
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「 増田先生
いつも優しく撫でてくれてありがとう。
何回も命を救ってもらったこと、決して忘れないよ。
また元気で会えること願ってママ達と楽しく生きていきます。
本当にありがとう、先生」
メイちゃんは、何度も危険な時があったようです。
その時のことを主人から聞かせてもらいました。
「メイちゃんは12歳の時、難治性の腸の病気でセカンドオピニオンにて来院されました。
その腸の病気は強い薬を使わなくてはならないのですが、『その強い薬を使わずに何とかなりませんか?』との事でした。
もう少し弱い薬の選択肢もあるのですが、その使い方(量や投薬回数)も難しく、もちろん定期的(1~2週間に一回程度)な検査も欠かすことはできません。
それでも2~3か月後には少しずつ症状も安定して来ました。しかし薬を切る事は出来ないので、月に一度程度の検査は続けることにしました
ある日曜日、本院は休診だったのですが緊急電話がかかって来ました。
「メイが元気がなく、体が熱いのですが・・・」
診察をすると39.8℃と高熱で、いろいろ検査をしたところ「子宮蓄膿症」でした。
この病気は避妊手術をしていない中年以降の雌犬に起こる事が多く、本来は緊急に手術を行うべき命に係わる救急疾患です。
しかしメイちゃんには気管虚脱という持病がありました。
以前に前の病院で麻酔をかけた時に気管虚脱が急激に悪化し、呼吸困難になり命を落としかけたそうです。
手術は絶対にしたくない(麻酔は絶対にかけたくない)という飼い主さんとよく話し合い、手術ではなくホルモン療法を行うことにしました。
この方法は手術に比べ確実性は低くなってしまうものの、どうしても麻酔をかける事ができない子に対して唯一の治療法なのです。
メイちゃんは運よく治療に反応し、その後1週間ほどで日常生活を送れるようになりました」
お写真がなかったので、主人が似た写真を選んで載せさせて頂きました。
最後の言葉・・・「本当にありがとう、先生」が、なんだかとっても嬉しく、心に響きました
大変な状況が起きる度、Sさんもどんなにご心配されたかと思います。
でもその時に出来る精一杯で取り組み、その都度メイちゃんの頑張りで乗り越えることが出来たようで、本当に良かったですよね。
きっと今もメイちゃんがご家族の皆さんと一緒に、毎日元気に楽しく過ごしてくれていることと思います
メイちゃん、いつまでも元気でね
つづく
YOUKO