花意(花のこころ) | 増田 章の「身体で考える」〜身体を拓き 心を高める

 私は昔から寂聴さんのファンです。友人のfacebookでみつけました。先日、NHKで近況を知りました。寂聴さんはこれから大作?の執筆に臨むようです。病気をされてそれが回復したばかりなのに…。1年前は、座っていることもやっとの状態だったそうです。

 寂聴さんは、「自分の内側から書きたいものが湧き上がってくる」というようなことをいつもおっしゃってます。その才能と業を受け入れ、それを生かし、大輪の花を咲かせた人だと思います。寂聴さんは数年前、世阿弥の話(秘花)を書かれました。僕は世阿弥の風姿花伝に深く共感する者です。
 
 私の金沢の実家に「花意」という書が掲げられています。家の側の茶屋に遊びに来ていた書家に揮毫していただいたそうです。(60年前ぐらいのものだから右から読む、子供の頃は左から読んでいた…)。私の幼い頃の家の2回には、芸者さんが住んでいました。とても綺麗な人で、赤ちゃんの頃、可愛がってもらったそうです。
 おそらく、その芸者さん経由で、書いてもらったものかもしれません。私は、その書がずっと気になっていました(私の生まれたところは、金沢の西の茶屋街の中です)。

 書の意味は花のこころ?という感じでしょうか?とにかく、「花」という言葉が、寂聴さんとその人生にぴったりだと思います。寂聴さんは大輪の花です。一度、近くでその香りを感じたいと思っています。急がなければ…(フェイスブックにもアップしました)。