伝説の極真空手家。私のことではない(時々、私もそのように言われることもあるが・・・)。極真空手、第一回全日本選手権大会優勝者、山崎照朝先生のことだ。
本日、IBMAの審議委員の大森氏と一緒に、山崎照朝先生と食事をした。実は、フランスから帰国してすぐ、大森氏から、極真空手の大先輩の山崎先生とご一緒するが、「増田も一緒にどうか」と山崎先輩(山崎先生は大森氏の大学キックボクシング部の先輩にあたる)からご指名がある、との連絡が入った。
私は、2週間の海外出張、また、一睡もせずに帰国したばかり、しかも月末で仕事が山積、正直言って、ふらふらだった。しかし、極真空手の大先輩の山崎先生のお誘いを断れない。
また、その席には、IBMAのスポンサーの川瀬先生が同席していた。実は、川瀬先生は、大道塾の東塾長と一緒に早大極真会を創設したメンバーにひとりである。また、IBMAの荻野審判長の先輩あたる。ゆえに荻野氏も同席した。山崎先生とご一緒するのは、3度目である。今回は、ゆっくりとお話しを伺うことができた。山崎先生の話は、いつも歯切れが良い。さらに、山崎先生の知己の日刊スポーツの細谷氏も同席した。ゆえに話題は豊富だった。私達は、空手の話のみならず、様々な話をした。
山崎先生はオリンピック競技には、「普及度」「安全性」「わかりやすさ」が必要だと仰っていた。その中で私は、「ルールがわかりやすい」と言うことが特に重要ではないかと思っている。また、同席した大森氏との話の中で、政治力(競技団体の政治力)というものが重要ではないかという話になった。
私はレスリング競技の復活を望んでいる。なぜなら私は、最大級の尊敬の念をレスリング競技に持っているからだ。私がIOCの会議で選出されると予測する競技は、空手かスポーツクライミングスかレスリングである。
日本の現状から見れば、スポーツ・クライミングは普及度や政治力の点で無理があるかもしれない。これは、大穴狙いだ(不謹慎ない方だが)。また、私の勘は、いつもあたらない(笑い)。しかし、当たらない方が良いと思っている(笑い)。なぜなら、私の勘が当たると、嫌なことが多くなるし、困ったことが多くなる。また、早く死んでしまう(私は悲観主義者だ)。
ただ、フリースタイル空手を構想するにあたり、オリンピックやスポーツの本質について、随分考えた。特にスポーツについては、時間を作り、纏めていたい。
私が今回、日本人として望むのは、空手とレスリングの復活である。その他の競技を応援する方々、ごめんなさい。その理由を先ず、空手に関して述べれば、普及度と安全性、そして政治力(フランスを中心とするロビー活動と言っても良い)が充分だ。
次にスポーツ・クライミングに関して述べる。スポーツ・クライミングに関して、本当は良く知らない。ただ、韓国のTVドラマでスポーツ・クライミングらしきものを行なっているシーンをみたことがある。
以前から私は、日本より韓国の方が、世界に対し、真剣に眼を向けていると考えていた。ゆえに、日本で流行っていない競技が実は世界では流行っている可能性もあるのではないかと考えたのだ。また、スポーツ・クライミングは知的なスポーツに見える。
私は、オリンピック競技には、知的ゲームと言う面が必要なのではないかと、考えている。おそらく、陸上や水泳は知的か?と疑問を呈される向きがあるかもしれない。
しかし、陸上や水泳は、「人類がここまでやれるのか」という意味での観客の知的好奇心を満足させる。そこが、実はオリンピック競技では、重要なのだ。ゆえに、先述の「ルールがわかりやすい」と言う条件が必要だと考えるのだ。
レスリングに関しては、競技ルールの修整という課題をクリヤーしなければ、復活は難しいと思う。勿論、レスリングの除外が、ロビー活動の問題だと言うのは理解しているつもりだ。しかし、そのようなレッテル(オリンピック競技にはふさわしくないという)を一度でも貼られたら、そのイメージを払拭するには、どんなロビー活動も効力を失うだろう。
また、ここでIOCが転べば、世間から、金で(ロビー活動)転んだと言われるのは、明らかだからである。ゆえに、抜本的な改革を示し、もう一度、オリンピックにおける伝統を武器に、IOCを動かすと言うのが、私のシナリオだ。
実は、ルールの修整をレスリング協会関係者に、私は提言した。門外漢が何を言う、と思われるかもしれない。しかし、レスリング競技のルールが、もう少し、観客にわかりやすくなれば、レスリングは、最もプリミティブだが、最もエキサイティングな格闘技スポーツになる可能性だってあると、私は思う。今回も随分と好きなことを書いた。
私はチャレンジャーなので、あえて人の考えない意見を述べておく。外れても、あしからず。これも人生の勉強である(笑い)。また、私自身の思考の訓練、また思考の実験であると、大目に見て欲しい。
それにしても、身内から不細工だと、からかわれる私とは違い、山崎先生は男前でかっこいい。
