皆様こんにちは。江戸川区議会議員のます秀行です。
12月22日、区役所から調査結果が示されたのでここに報告します。調査結果と言っても、区役所による現地調査を監督者である設計事務所が安全性の判断を下した事に留まりますので、中間報告にあたるものです。最終報告は、不適切工事が行われた原因や業者に対する対応、そして第三者機関による検証を踏まえてものでなければらなず、これを書面にて提示して頂くよう要望してあります。
従って今回はサブタイトル★『区役所による中間報告』として区民の皆様にお知らせします。
まず11月24日に調査要望書を提出して以来、この問題をブログ上に以下のように記してきましたので、経緯を知らない方はこちらをご参照ください。
★問題の概要と区議会での質問
★専門家の見解
★コア抜き工事とは
★工事代金支払に関する問題提起
さて、12月1日の本会議質問以降、ご自身の母校であったり、家族親戚に通っている児童がいる方、あるいは地元の町会関係者から心配の声が寄せられています。一番多い声が、『大丈夫なのか?』というものです。後ほど詳細を記しますが、今回の報告はおよそ『大丈夫です』というものでした。
今回の報告は以下の通りです。
・疑いが持たれていた138箇所全てを確認した。
・基本的にはスリーブの微調整のために行った工事であった。
・計8箇所で鉄筋の切断が確認された。(補強筋7個所/スターラップ1個所)
・エアコンのドレイン管の配管によるものであった。
・地中梁(ピット内配管)に該当箇所は見当たらなかった。
・138箇所以外は確認していない。
・監督者である佐藤総合計画によると、今回の鉄筋切断による構造上の問題は小さく補修工事で対応できる範囲。
・これ以上の調査は難しいが、新しい情報があれば行う準備はある。
・スリーブ図面から抜け落ちていた箇所はなかった。
・調査結果を精査するが、本業者が受注している篠崎第三小学校の工事はしっかりと管理しながら契約通り進めてもらう。
・鉄筋の切断が見つかった箇所について、今後補修工事を行っていく。
と言うものでした。また、今回の佐藤総合計画による判断は第三者機関の検証を受けるとの事でしたので、私はそれを受けて最終的な区の調査結果を書面にて出してもらうよう依頼しました。説明では『問題なし』でしたので、『これにて調査は終了!問題なし!』としたいところですが…
問題を掘り下げてきた私にとっては綺麗スッキリという訳にはいきません。もちろん構造上の問題がなければ幸いですが、不適切な工事が行われていた事は確かなのです。また、情報提供にあった地中梁に関しては発見できずに終わっています。確かに情報提供が誤っていた可能性もありますが、他の箇所では鉄筋の切断が確認されているため、やはり区役所主体の調査ではなく、第三者に調査を依頼すべきだったと思います。
地域の小学校はみんなの税金で建設された建物です。災害時には避難所にも指定されているため、万一の事さえ許されない公共物と言えます。今回の調査でも明らかになった通り、構造上の問題は軽微であっても傷を付けられた事は明らかであり、今後も構造計算の検証や、実地調査が不足している箇所には徹底した調査を望んで参ります。