皆様こんにちは。江戸川区議会議員のます秀行です。
久しぶりのブログ更新となってしまいました…6月の議会対策、都議会議員選挙、そして参議院議員選挙と続き、政党人としての仕事も増えてしまったためですが、本来の仕事もしっかりやっていますのでご報告致します!
ご紹介するのは、普段、区民の皆様から寄せられてくるたくさんのご意見の中で、多くの区民のみな様に関わりの深いものです。
葛西地区在住の20代男性、視覚障がい者ユーザーから頂いた葛西駅における点字ブロックに関するご意見です。
江戸川区議会議員 桝秀行のブログ
この写真は東京メトロ葛西駅の改札口近辺です。写真を撮影したのは2013年7月14日ですが、この数週間前、駅構内に新しい売店がオープンしました。これに伴って、写真中央に二つあった階段のうち一つが埋められてしまいました。(写真左手)
新しい売店の登場は、ユーザーに取っても便利で良いことなのですが、この工事、写真をみて違和感はありませんか?壁として埋められてしまった階段の跡に点字ブロックだけ残されているのです。
実際、点字ブロックは誘導ブロック(線状)と警告ブロック(点状)に分類され、下記のようなパターンになるのが一般的な配列のようです。
江戸川区議会議員 桝秀行のブログ
写真から分かるように、階段下にある点字ブロックは、点状の警告ブロックです。階段があった頃は、『もうすぐ階段ですよ』という役割を果たしていましたが、階段が壁に変わってしまった今では、その役割が『もうすぐ壁ですよ』になってしまいます。
警告ブロックは、本来壁のためには設置しません。設置してしまえば建物の外周は全て警告ブロックという事になってしまいます。ですから、『もうすぐ壁ですよ』ブロックは特殊な事情がない限り不要なのです。
江戸川区議会議員 桝秀行のブログ
こうした不都合が生じている、とのご意見を頂きましたので、早速区の方へ掛け合ってきました。
私も意外でしたが、本来、このような駅周辺の土地は区有地である事が多いのですが、この区画に関しては東京メトロの所有・管理下にあるとの事でした。 
次に、区から東京メトロに事情を説明し対応を求めてもらいました。回答は快く対応して頂けるとの事で、具体的には点字ブロックの撤去が行われる事になりました。これでようやく視覚障がい者の方が利用しやすくなるわけです。
今回感じたこととして、本来この区画が、区の管理下にあればもっと早く気がついていたかも知れないという事です。区民からの指摘がなければそのままになっていた可能性もあります。
公共物を管理する主体は、見た目ではなかなか分かりにくい部分もあり、役所内でも担当部署でないと把握しきれていない実情もあるそうです。役所の構造的な問題も感じた一件でした。
*取り組み結果は、後日当ブログ上にて報告させて頂きます。