皆様こんにちは。江戸川区議会議員のます秀行です。
昨日、私が所属する行財政改革特別委員会の行政視察で、豊島区を訪問し、庁舎建て替えについて学ばせて頂きました。
築50年が経過する豊島区役所は、これまでに耐震補強工事等を行ってきたようですが、それでも設備の老朽化は進行し、また手狭な事もあり、本庁舎の近くに窓口業務を分散させるなど、効率的ではない状況にあるようです。
そうした状況をみながら豊島区では庁舎の建て替えを決断したのですが、この事業の大きなポイントは『借金をせずに建設をする』というものでした。
実に400億円を超える事業との事ですので、借金をしないで建設するとなるとどのような財源マジックがあるのか、大変な興味を持ちました。
担当者からご説明を頂きましたが、もっとも重要なポイントは下記2点です。
①建設地にもともとあった小学校と児童館の権利変換によって得る部分
②現在の庁舎の敷地に定期借地権を設定し、その地代を充当する
この手法によって、新たな借金(起債)をせずに事業が行えるというものでした。この手法は、地代がある程度の水準にあることや、既存の土地の借り手など、いくつかの条件が整ってはじめて成り立つものだという印象を持ちました。
豊島区にとって、とても上手に『庁舎の建て替え』という大きな問題を乗り切ったように思えますが、江戸川区も庁舎が築50年経過するため、まさに直面している問題です。全国的にも同じ問題を抱える自治体も多い中、豊島区の例はとてもよいケースとして参考になりました。
ちなみに完成するとこんな感じになるそうです。区役所の機能は下の部分1F~9Fまでで、その上の細長い部分は分譲住宅との事です。