全国各地で開催されているコンクール。
コンクールの目的はとても幅広く、目的に合わせて遠くの都道府県まで参加をしに行かれる方も増えていますね。
近年は参加可能な年齢の幅も広がりました。トウシューズを履く前の小学生低学年から参加できるものもあれば、大人のためのコンクールまで。日本のバレエ人口の多さを改めて感じます。
多くの方はコンクールに出場し、留学をしたい・スカラシップをもらいたいとステップアップを目的に参加されます。
また本番のコンクールに向けて「舞台慣れ」するために別のコンクールを受ける…ということもありますね。
それぞれのコンクールに向けてどんな準備を行いますか?
コンクールを目前に控えた方をトレーニングしていて大変多く感じることは、同じ踊りを踊り続けることによる「悪い癖の習慣化」です。
習慣化された悪い癖は、疲労を蓄積させ怪我の要因にもなるし、またベストなパフォーマンスを発揮する妨げとなります。
コンクールはゴールではありません。
いくら右足軸のアラベスクが高く上がるようになっても、身体を歪めて無理やりに上げている状態では身体を痛めてしまいます。
結果として骨の歪み・姿勢不良を招いてしまうと、腰痛を引き起こしやすい体になってしまったり、身体の成長の妨げになったり。
また背骨の歪みは自律神経系にも作用するため、睡眠障害や生理不順、またイライラや不安感が募るなど身体の内側から不調を引き起こしてしまうリスクもあります。
そうならないためにも、コンクールに出場する目的を見失わず身体を整えてコンクールに挑みましょう。
「このパができない!」という時は同じ部分をただ繰り返すのをやめましょう!
何ができていないのか?どうしたいのか?そのためには何が必要か?それを補うためには何が必要なのか?
どういったトレーニングが有効か?トレーニングをした後、踊りを実践してみてどうなったか?
そうすると必要なトレーニングが見えてきます。
その際に大切なことは、必ず均等にトレーニングすること。
右足の強化を目的としているときは左足もやりましょう。
もう一つ、コンクールに向けて大切なことは「しっかりと休息をとること」
普段の練習に加えコンクールのレッスンをしているときは身体はいつも以上に疲れています。
踊る時は気分も上がり、疲れを感じないかもしれませんが、実際に動く量が増えれば体は疲れています。
特にコンクール前は「パラセッター 」を使ってほどよく体をリラックスさせる習慣をつけましょう。
よくリリースを行うのに、グリグリときつくマッサージをされる方もいらっしゃいますが、時にはリスクになります。
緊張状態の筋肉を過度に緩めると、力が入りにくくなったり逆にさらに硬直してしまったりと筋肉が適度な収縮感を失うことがあります。
そこでパラセッターは軽く柔らかい素材です。また背骨の周りを温める素材が心地よい状態へと導きます。
適度にリラックスする方法を身につけることは、コンクールでベストを発揮する役に立ちます。またその後のバレエ人生にも影響します。
間違ってもコンクールで身体を壊さないよう、身体の整え方を身につけて取り組みましょう!
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