どんなにハードな踊りでも、長い間踊り続ける作品でも、ダンサーは優雅さを求められます。
息が上がるほどしんどくても、呼吸を乱すことなく、顔は笑顔で余裕な表情でいられるよう、日々のレッスンから心がけますね。
しかし踊り終わった際に、肩が上下するほど、呼吸が乱れることはありませんか?
その理由を体力がないから…と決めつけ、身体にムチをうち練習に励むダンサーたちをよく見かけますが、その理由は体力ではなく、呼吸の仕方に問題があるかもしれません。
呼吸の基本的な動きを簡単に説明します。
呼吸と言えば肺のイメージですが、実際に肺は空気の通り道でしかなく、肺の周りの様々な筋肉たちによって呼吸は行われています。
その中でも最も大切なのが、横隔膜。
胸郭内に収まっているドーム型の筋肉です。
この横隔膜が、息を吸うときに空気を取り込もうと下がり、息を吐くときに身体から押し出すように上がります。
その横隔膜がより動きやすいように、肋骨の間にある肋間筋が作動し肋間を開いたり閉じたりします。
ではこれらの筋肉をしっかりと動かすことができず(浅い呼吸)、筋肉が柔軟に動いてくれていないとどうなるでしょう?
カンブレやアームスの動きなど上半身の動きに力みによる制限がかかり、十分に稼働することができなくなってしまいます。
そしてその力みが余分な力となり、身体に更なる疲労感を与えます。
ボディキーやマスターストレッチには、カンブレのような胸から反る動きが多く取り入れられており、呼吸と連動しながら行うことができます。
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